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イングランドサッカーで愛される悪童、見放された悪童
サッカージャーナリスト 原田公樹

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2012/4/18 7:00
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サッカー選手は結構、暇だ。平日はたいてい午前中の練習を終え、クラブハウスで昼食を取ると、午後から夜にかけては何もない。プロのアスリートとして、「休む」ことも重要な仕事なのだが、体力のある若い選手にとっては、この時間が退屈で仕方ないらしい。

■自宅の浴室で花火、消防車が出動

ある日の午後、マンチェスター・シティーのFWマリオ・バロテッリ(21)は、自宅の浴室で友達と花火を打ち上げた。その結果、月額家賃7500ポンド(約98万円)の高級アパートメントから失火して消防車が出動。浴室の一部を焼いただけで、幸いケガ人はいなかったが、この前代未聞の事件は、英国中で大きく報じられた。昨年10月のことである。

当初、バロテッリは浴室で花火を打ち上げた理由について英国メディアに「暇だったから」と話し、"犯行"を認めていた。だが、その後は「友達がやったんだ。悲鳴を聞くまで知らなかった」と弁明している。

真相ははっきりしないが、翌週にはバロテッリ自身が「打ち上げ花火は安全に上げようキャンペーン」の大使に就任する発表を控えていたことが分かっている。たとえ、本当に友達が"主犯"だったとしても、バロテッリの責任は免れない。

■大騒ぎの渦中でも試合では結果

イングランドでは、こんな大騒ぎの渦中にあっても、選手は試合に出る。すべてのサッカー選手にモラルを求める日本とは、かなり違う。イングランドはこうした"悪童"にとても寛容なのだ。

バロテッリは浴室花火事件の2日後、アウェーでのマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチに先発。2ゴールを決める大活躍で、6-1の大勝に貢献した。

しかも先制点を決めた直後、ユニホームをまくり上げて、「WHY ALWAYS ME?(なんでいつも俺なんだ)」というメッセージを見せたのだ。どうしていつも俺ばかり目立つのか、という意味だろう。かなりのお調子者でもある。

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