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ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?

読者の提案 芳井敬一・大和ハウス工業社長編

芳井社長の提示した「ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?」という課題に対し、多数の投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部を紹介します。

どこへでも行ける家

 加藤 優芽(法政大学経営学部3年、21歳)

青く輝く海へ行くことも、エベレストの頂上に行くこともできる家がほしい。床から天井まで全面がディスプレーとなっていて、高性能のスピーカーや、その場所を肌で感じられる空調設備も備えている。私たちは「~に行きたい」と言うだけでいい。音声に反応して、床と壁、天井に私たちの見たことのないものが高い解像度で映し出される。スピーカーと空調設備が、設定に合わせて街の喧騒から凍りつくような吹雪まで忠実に再現してくれる。しかもこの風景はセンサーで捉えた私たちの動きに合わせて移り変わる。

こうすることで、マンハッタンを歩くことも、パリでアフタヌーンティーを楽しむなんてこともできる。自転車があれば、古都京都をサイクリングするのも趣があっていいかもしれない。私たちは家に帰ることを、一日の終わりと考えてはいないだろうか。帰ってから何かが始まる。そんな家なら、ワクワクして帰りたくなる。

お母さんが怒らない家

 小牟田 朱里(北九州市立ひびきの小学校2年、8歳)

ワクワクドキドキして帰りたくなる家は、お母さんもそう思う家です。ということは、お母さんが怒らない家です。そうなれば私も嬉しいです。

家の中に素敵な色があると、とても気持ちが晴れます。だから家の壁の色は、オレンジとか明るい色がいいです。

床はバスケットボールの試合の時みたいに、何かの映像が映ったりしたら面白いなと思います。それから、玄関に置いてあるマットに乗ると、マットが自然に動いて移動させてくれたら楽しいし、楽になると思います。買い物袋を両手に持ったお母さんも、台所までマットで移動できます。

2階に上がる階段は、一段一段がピアノのようになっていて、一段のぼるたびにけん盤のように色々な音が出ます。そういう家は、私もお母さんもワクワクドキドキして帰りたくなると思います。

気候に応じて変化する家

 金子 聖佳(法政大学経営学部3年、21歳)

気候の変化に応じて家の内壁・外壁が変わる家であれば、帰り道に今日の家はどうなっているかを想像しながら帰宅できると思う。洋服をコーディネートする際に、暑いから涼しげな色を取り入れようと思うように、家自体の色が変われば、四季の移り変わりを目で楽しむことができるようになる。

太陽光の熱や紫外線に反応して色が変わったり、雨に反応して模様が浮き出てきたりする壁紙や塗料を外壁に利用すれば、自然に模様替えができる。

さらに、外での変化が家の中にも伝われば、内壁も変えることができるのではないだろうか。外からの影響を受けやすい窓の周り、玄関先に気温・湿度に反応する壁紙を利用すれば、家の中に居ながら季節の移ろいを実感できる。気候が変わるたびに家自体が様々な表情を見せることで、帰る楽しみができ、家に帰りたくなるだろう。

【以上が紙面掲載のアイデア】

家事を助けてくれる家

 野口 裕太(専門職・教育関係、34歳)

一人暮らしを始めて、母がとても多くの家事をしながら働いていたことに気付かされた。食器洗い、風呂掃除、洗濯物干し、部屋掃除など、家にいて「しなければならないこと」の多さに面食らった。結局、そういう家事全般が億劫になり、職場にいる時間が長くなっていった。結婚してからは、妻が家事の多くを引き受けてくれるようになった。しかし妻もフルタイムで働いているため、余裕のないときはイライラしている。私もできるだけ家事をするようにしているものの、疲れている時などはなかなか手が進まない。様々な技術の導入や改善で、住む人の家事を軽くしてくれる家があればと思う。自動で洗濯から乾燥、畳み、収納までやってくれる家があれば嬉しい。食べ終わった食器が自動で洗われ、食器棚に自動で収まってくれる家があれば更に嬉しい。

丸ごと引っ越せる家

 阿部 元史(会社員、32歳)

転勤の多い会社にお勤めの人などは自宅を持ちづらい。そんな人たちのホッとする帰れる家、基礎から上が『丸ごと引っ越せる家』で、どこでも帰れるマイホームを実現させたい。基礎と躯(く)体の規格を統一しておけば、全国どこへでも動かせる。自分のマイホームが一緒に引っ越せれば、持ち家や空き家の問題も解決できるのではないか。躯体は金属製の球体で、中央部分に柱を通して全体を支えるようにし、中心部から各部屋へアクセスできるように設計。秘密基地のような外観で工場で完全生産する。丸ごと作って丸ごと設置できれば品質も確保できる。球状にしたのは運ぶ際にかかる負荷を均等にするためだ。個人のニーズ(壁紙や庭がほしい等)は最新の4Dのマッピング技術で投影すれば手入れのいらない四季の風景やオリジナルの内装がいつでも楽しめる。そんなワクワクドキドキする家を実現したい。

廊下のない家

 橋本 明音(神田外語学院国際ビジネスキャリア科2年、21歳)

「ただいま! 今日ね、こんなことがあって…」玄関を開けたらすぐにそんな会話が始まる、風通しの良い家。それが私にとっての"帰りたくなる家"である。スマートフォンが普及し、人工知能(AI)の進化が目覚ましく、他者とのコミュニケーションを取る必要性が少なくなってしまったイマだからこそ、会話が自然と生まれる家が心地よい。私の家には廊下がほとんどない。廊下の長い家は落ち着かない。なぜか考えてみたら、きっと私にとっての帰りたくなる家が、笑顔と会話であふれる家だからだろう。玄関からすぐにリビングが続くような家であれば、自然とコミュニケーションが生まれる。その分家族で共有する時間が増え、そこで笑顔や会話が生まれる。なおかつ夏は冷房が利きやすく、冬に廊下で寒い思いをする必要もない。「廊下の少ない家」。それは、エコにも優しく、心にもホッと優しい家だと思う。

距離を感じない家

 島津 侑香(会社員、37歳)

自分の家で楽しく暮らせる「距離を感じない家」を提案します。離れている人と近くにいる感じを受けられる家のことです。例えば、東京にいながら地方の祖父母の介助、食事を一緒にできると思えること。介助でいえば現地でロボットを使い、画面で声をかけられる。食事でいえば同じ食材がそれぞれの自宅に届き、自動で準備してくれるキッチンが、同じメニュー・同じ味付け・同じ盛り付けまでしてくれて、画面やスクリーンを通じ一緒にご飯を食べられる。

また、遠隔地のトレーナーから自宅でパーソナルヨガを受けられる家があってもいいと思います。フォームを床や壁に現れる点を基準にし、効果的な運動ができる。テクノロジーを駆使すると離れている人と同じ時間や体験を共有でき、家での過ごし方の幅が広がる。より早く家に帰りたくなると思います。

自分の手で作る家

 舘村 信男(無職、81歳)

今の住宅はすべて建設会社のプロ達が作ります。住人はお金を出すだけで全く手は出せません。少しでも自分の手で自宅を建てられたら、どんなにわくわくするでしょう。もちろん、家全体を素人が建てることは無理ですが、家を建てる工程を分解し、一部を住人の手に委ねるのです。建築工程を設計、基礎、外壁、屋根、内装、ガス・水道・電気、塗装などに分解。内装全体とか、内装のうち床張りだけ、壁紙張りだけ、子供部屋の内装だけ、あるいは外壁の塗装だけは住人がする建て方です。

現在の住宅建築は企業優先の手法です。住人が自分でできる一部分を担当し、これをプロの協力を得ながら実行します。建築中はもちろん、この家に住み続ける限り、住人と工務店の関係は継続します。少しの部分でも自分が作った家はどんなにわくわくし、友人たちにも宣伝したくなることでしょう。

いつでも空が眺められるオープンハウス

 幡鎌 太郎(海陽中等教育学校3年、15歳)

僕がワクワクする家は、天井がスライドして空が見える家だ。よく流星群を見逃してしまう僕としては、部屋に寝そべったまま星を眺められれば最高だ。円形の部屋にはしごをかけて、天井から頭を出して四方を眺めたい。オープンカーのように、天井が開閉でき空を眺められる家だったら楽しい。夏の夜は窓も天窓も開けて、冷房を止めてキャンプ気分でエコな生活も実践できる。

逆に暑い昼間や冬の寒い時期は閉めて断熱効果を保つ。電動の雨戸のように、ボタン1つで開閉できれば、高齢者でも体が不自由で横を向けない人も、同じ光景を共有できる。ガラス越しに小鳥のおなかが見えたり、雲の流れや一日の光の変化を見ることができたりしたらどんなに楽しいだろう。屋上気分のマイルームから、今日はどんな風景が目の上に広がるだろう! と「ワクワクドキドキする帰りたくなる家」に建て替えてみたい。

運動できる家

 江藤 香織(会社員、42歳)

私はピラティスというリハビリ工学に基づくトレーニングを毎週受けている。これから高齢者になったら体はもっと硬くなるだろうから、ますますトレーニングが必要になる。社会全体でみても、高齢者の一人暮らしが増えていくためトレーニングの需要が高まっていくだろう。

ただ、スタジオに通うには結構お金がかかる。自宅にトレーニングの機材を置ける人も限られる。

そこで提案したいのは、リビングの一部が変形してジムになる空間だ。床の一部が浮き上がって踏み台昇降、斜めに上がって坂上り、天井からロープが下がって懸垂などができる。終わったらもとの形に戻り、毎日その日の体調や姿勢によって形が変わってトレーニング内容が変わる。いつまでも健康でいたい。だから私は、健康をサポートしてくれる家のことを想像するとワクワクする。

窓を操れる家

 後藤 菜月(法政大学経営学部2年、19歳)

ワクワクドキドキする家は、窓を操ることができる家だ。窓とスマートフォンを連動させて窓を移動させたり、窓自体の大きさを自由に拡大・縮小できたりする。また、太陽の光をためて、自分の好きな時に放射させる。タイマー機能をつけて、自分の決めた時間に理想の大きさや位置にすることもできる。

もしこんな家が開発されたら、日中晴れている時に太陽の方角に巨大な窓を置くことで、家の中でも太陽の熱を感じられるようになる。夕暮れの西日が強い時は、窓を動かしてしまえば困らない。

日ごろ早朝にアルバイトをしているのだが、特に冬になると外が真っ暗なため起きるのが憂鬱になる。そのような時には起きる時刻に太陽光を放射するように設定しておけば、朝早く起きるのも苦にならない。私は太陽の光が幼い頃から好きだった。こんな家に住めたら毎日ワクワクできるだろう。

空中で家を建てる

 ハスビリゲ(産業能率大学経営学部3年、23歳)

開発が進みつつある空中で家を建てるアイデアはどうだろう。それによって、地上で足りなくなってきた生活空間を確保できる。空中であれば、災害から免れることも可能だ。日本でいえば、地震が頻繁に起き、津波や地盤沈下などが生じる。

空を飛ぶ車が近い将来に誕生すれば、人々は地上で働いて、空中に建てた家に帰ることができる。人々が空中に家を建てて暮らし始めると、ショッピングや娯楽のための施設なども空中につくろうという需要が出てくるだろう。

すべての家が空中に移動することはできない。だが、少しでも新たな暮らしの場所として提供できたら、日常の生活から離れてストレス発散、気分転換にもなる。子供も大人も、空中に家を建てることが実現すればワクワクドキドキして帰りたくなるのではないか。

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