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フィギュアスケートで、いま求められる演技
フリーライター・野口美恵

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2012/4/6 7:00
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2012年のフィギュアスケート世界選手権(フランス・ニース)で、女子は鈴木明子(邦和スポーツランド)が銅メダル、男子は高橋大輔(関大大学院)が銀、羽生結弦(宮城・東北高)が銅、そしてペアで高橋成美(木下ク)&マービン・トラン(カナダ)組が銅と、日本勢は4つのメダルを獲得した。

しかし金メダルは取れなかった。男子はパトリック・チャン(カナダ)、女子はカロリナ・コストナー(イタリア)で、男女ともスケーティングに定評があり、スピードと流れのあるジャンプを武器にする選手が金メダルに輝いた。浅田真央(中京大)はジャンプミスが相次ぎ6位に終わった。ソチ五輪まであと2年。「スケーティング力の時代」への風がさらに強まるなか、選手たちはどこを目指すのだろうか。

トリプルアクセルにこだわった浅田

トリプルアクセル(3回転半)が成功するかに注目が集まった浅田。現地入りしてから、その最大の武器の練習に終始したが、約50回挑戦したものの、ほぼすべてがパンク(フィギュア用語で3回転が2回転になるなど「回転が抜ける」という意味)か回転不足。成功どころか、3回転半回りきってから転倒するということもほとんど無かった。

「こっち(ニース)に入ってから、調子が下降気味でした。日本にいるときは良い状態だったので、動揺してしまって……。一度もちゃんと跳べていなくて、まったく感覚を失ってしまった感じがしていました」と浅田は振り返る。

確かに名古屋での直前調整では手ごたえがあったようだ。佐藤信夫コーチも「ほぼクリーン。これならやっても良いかなというところまできていた」と判断していたほど。気合十分で現地入りしただけに、「跳びたい」という気持ちを抑えることはできなかった。

結局、ショートプログラム(SP)は180度以上回転が足りていなかっためにダウングレード判定だった上に、転倒。フリーではパンクして1回転半になってしまった。

トリプルアクセルの基礎点は8.5点だが、SPで得たのはわずかに0.8点、フリーは1.1点だった。仮定の話になるが、もしダブルアクセルを綺麗に跳んでいれば4点前後を見込めたはずだ。

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