2018年12月15日(土)

LINEの銀行参入 その先に…
山田剛シニア・エディターに聞く

日経プラス10「フカヨミ」
2018/12/3 10:00
保存
共有
印刷
その他


ニュースを詳しく解説する「フカヨミ」コーナー。対話アプリのLINEが銀行業に参入すると発表しました。7800万の利用者を抱えるIT(情報技術)のプラットフォーマーは金融秩序をどう塗り替えるのか。山田剛シニア・エディターに聞きました。

水原恵理キャスター

水原恵理キャスター

山田剛シニア・エディター(11月27日出演)

山田剛シニア・エディター(11月27日出演)


▼ニュースの骨子
 無料対話アプリのLINEはみずほフィナンシャルグループ(FG)と組んで銀行業に参入する。2019年春にも準備会社を設け、20年の業務開始をめざす。

山田シニア・エディターの解説要旨は以下の通りです。

■フィンテックやAI活用で斬新なサービスも

「銀行業務への異業種参入のハードルはあまり高くありません。2000年以降、セブン銀行やイオン銀行、楽天銀行が誕生しています。今年10月にはローソン銀行もサービスを始めました。流通系はクレジットカードとの連動やコンビニATMの数などに強みがあります。IT系はスマートフォン(スマホ)による24時間送金など、オンラインサービスの使い勝手の良さをアピールしていますね」


「新たに参入するLINEは、すでに対話アプリで7800万人の利用者を抱えています。まずはスマホを使った少額の送金や、その際に発生する短期間の少額融資などを手掛けるとみられます。出沢剛社長は11月27日の記者会見で『銀行業には、まだまだ改善の余地がある。業界全体のサービスレベルを上げていきたい』と語りました。フィンテックやAI(人工知能)活用で斬新なサービスが出てくるかもしれません」

■近い将来、アマゾン銀行やグーグル銀行が誕生?

「準備会社の出資はLINE側が51%、みずほFG側が49%です。ただ、みずほFGにとってもチャンスだと思います。銀行業はマイナス金利政策によって利ざやが縮小していて、新たなサービスや顧客の開拓が欠かせません。みずほFGはLINEと組む目的を『銀行が苦手としている若い世代と接点を持つこと』と明言しました」

「今後は『アマゾン銀行』や『グーグル銀行』が誕生するかどうかに注目したいです。銀行業に参入すれば、ネット通販の決済などが自前でできるようになり、そこで得た膨大なデータを使って融資や資産運用サ―ビスにつなげることも可能となります。誕生のニュースは、意外と早く流れるかもしれません」

番組は日経電子版、テレビ東京ビジネスオンデマンドで配信しています

日経プラス10のホームページ http://www.bs-j.co.jp/plus10/

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報