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ソフトバンク・秋山監督、勝負弱さ返上した日本一
スポーツライター 浜田昭八

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2011/12/11 7:00
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日本一の胴上げの最中に、ソフトバンク・秋山幸二監督はすでに涙顔だった。3勝3敗で第7戦までもつれ込んだ中日との日本シリーズ。見事な試合運びで最終戦を3-0でものにした。胴上げから下ろされると涙をこぼし、選手と抱き合った。

■1、2年目はCSで敗退

喜怒哀楽をあまり表に出さない同監督には、珍しいことだった。監督就任3年目。1年目の2009年は3位でクライマックスシリーズ(CS)に出場したが、第1ステージの楽天戦であっけなく連敗した。

2年目の10年は優勝。満を持してCSに臨んだが、3位ロッテの"下克上"に屈した。ペナントレース1位チームには、CSで1勝のアドバンテージが与えられる。3戦までに2勝1敗。数字上は3勝1敗となり、あと1勝すれば日本シリーズ進出だった。

それなのに、そこから3連敗した。チームも監督も勝負弱いと言われ続けた。アドバンテージを生かせなかったこの敗退が、勝負弱いイメージを増幅した。それだけに、今年のCS進出、日本一達成は万感胸に迫るものがあったのだろう。

■大リーグに最も近い野手

現役時代の秋山は「大リーグに最も近い野手」と評価された。野手の大リーグ入りは投手よりハードルが高い。打つだけでは通用せず、守備と走塁にも高い能力を求められる。

西武時代の秋山は打守走3拍子がそろった、大リーガーにもヒケをとらない外野手だった。打者の称号に「サーティ、サーティ」がある。30ホーマー、30盗塁を同一シーズンにマークした万能選手のこと。秋山は1987年、89年、90年と、3度もそれを達成した。

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