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マラソンニッポン、復活のカギ 高岡寿成氏に聞く

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2011/11/30 7:00
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――陸上関係者から「最近の選手たちはマラソンをやりたがらない」という嘆き節を聞くことが増えた。

「谷口浩美さん(1991年東京世界選手権金メダリスト)ら諸先輩とも話すが、今の選手たちは失敗を恐れすぎているように思う。1回目から成功しなければいけないという意識が強すぎて、なかなかマラソン挑戦に踏み切れない選手が多いのではないか」

「守るものなんてないのだから、失敗すればいい。私が指導を受けた伊藤国光・前カネボウ監督は、初マラソンの記録が2時間31分5秒だった。あの瀬古(利彦)さんだって最初は2時間26分かかってるんですよ」

■駅伝には潜在能力を引き出す要素が詰まっている

――低迷の背景には実業団の駅伝との関連性もあるのか。

「駅伝とマラソンの関係で言うと、両方やるべきだと思う。駅伝をマラソンのためにうまく使う意識が必要だ。駅伝は日本独特の文化。確かに練習や日程はタイトになるが、駅伝の良さでマラソンにつながっているものがいっぱいある」

「例えば、日本のマラソンで世界で活躍できたときに勝因として一番挙げられるのは粘り強さだ。その原点は駅伝にある。チームに迷惑をかけまいとしてたすきをつなぐことで、責任感や妥協しない力が養われる。さらに駅伝はトップでたすきをもらわない限り、常に追いかける展開になる。潜在能力を引き出してくれる要素が駅伝には多く詰まっている」

――夏まで1年間、米国にコーチ留学していた。選手強化の視点で参考になったものはあるか。

「米国のマラソンはシカゴのような高速レースだけでなく、ボストンやニューヨークシティのようにペースメーカーがいないレースもある。日本のマラソンは記録を出すことばかりに重きを置いていて、結果として平たんな同じようなコースばかりになっている気がする」

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