/

この記事は会員限定です

DeNA球団、なお続く茨の道 春田会長の独白~後編~

[有料会員限定]
 2年越しの交渉を経て12月1日に誕生する見通しの「横浜DeNAベイスターズ」。ディー・エヌ・エー(DeNA)は赤字体質と横浜スタジアム(横浜市)との関係という課題の克服に目処をつけ、10月中旬ころから球団譲渡契約の詰めの交渉に入った。だが、ここから茨(いばら)の道が待っていた。巨人、楽天、グリー……。相次ぐ「物言い」に、DeNAはどう対応したのか。
 「一流企業が持ってくれるのが一番望ましいがね」「モガベーか? 本当に何も知らないんだよ」――。
 DeNAの名前が取り沙汰されて以降、スポーツ紙を中心とするメディアは連日のように巨人の渡辺恒雄球団会長(85)の発言を伝えた。長年にわたってプロ野球界に君臨する大物だけに、その影響力は絶大だ。2004年にライブドアが球界参入を目指した時には、渡辺会長の猛反対を機に流れが変わり、結果として楽天が参入することになった。
 横浜球団との関わりも深い。親会社だったマルハ(現マルハニチロ)は02年、経営悪化に伴い、第2位の株主だったニッポン放送への球団株譲渡を発表。日本野球機構(NPB)の実行委員会も了承した。だが渡辺会長が異議を申し立て、マルハ保有の球団株は第3位株主の東京放送(現TBSホールディングス)が買い取ることになった。「TBSには迷惑をかけた」。事あるごとに話す渡辺会長の動静は、横浜球団の買収を目指すDeNAも無視できない。
 特にTBSとの交渉が大詰めに入った10月以降、DeNAはスポーツ紙記者などを通じ、情報収集に努めた。次第にDeNAの参入容認に傾いていく渡辺会長。ただ球団名だけは相いれなかった。DeNAは当初、球団名に主力サービスの携帯電話向けゲームサイト「モバゲー」を冠したい考えだったとされる。だが10月7日、渡辺会長が「モバゲーは商品名なんだよ。企業名でないと困る」と発言。DeNAは「モバゲー」という名の持ち株会社や子会社をつくる案も検討したが、渡辺会長は「野球協約の解釈上、引っかかる」と難色を示した。
 DeNAの11年3月期の売上高1127億円のうち、モバゲー関連は86%。モバゲーかDeNAか。球団名の壁を前に、DeNAとTBSは10月28日に予定していた球団譲渡の正式発表を延期。結局11月4日、「横浜DeNAベイスターズ」の名でNPBへの加盟を申請した。この間、DeNAの社内で何があったのか。新球団のオーナーに就任予定の春田真会長(42)が初めて口を開いた。...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り5955文字

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン