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ラグビーNZ、王国が果たした「ナビ」なしでの戴冠

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2011/10/25 7:00
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1カ月半にわたって行われたラグビーのワールドカップ(W杯)は地元ニュージーランド(NZ)の24年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。第1回大会以来の制覇を果たしたチームの特徴は、苦しい局面でも崩れなかった鋭い反応と規律。これといったスターがいなくても頂点に登り切ったところに、オールブラックスのすごさがあった。

■チームの要、カーターの故障離脱

NZには「ナビゲーター」と呼ばれる選手がいる。スタンドオフのダン・カーターだ。身長178センチと大きくはないが、パス、キック、ランニングのすべてで卓越した技術を持ち、判断力と度胸に優れる。2003年に代表入り。以来、司令塔を任せられ、勝利への道案内を続けてきた。

そのカーターが1次リーグの第3戦、フランス戦の後に離脱した。キックの練習をしていたときに、股関節を痛めたという。「(敵のタックルから)カーターを守らなければならない」。チーム関係者はそんな共通認識を持っていたが、最大のウイークポイントともいえた懸念が予期せぬ形で表面化した。

■基本プレーの徹底に立ち返る

NZはカーターのチームだった。マーア・ノヌー、コンラッド・スミスのCTB陣が攻撃の中心ではあるが、彼らが自由に動けるのはスタンドオフのカーターがスペースを与えてくれるから。ナビゲーターがいれば、フォワードも安心して自分の仕事に徹することができた。

チームは大黒柱を失った。だが、王国は崩れなかった。緻密な道筋は描けなくなったが、全プレーヤーが試合に勝つための方法を熟知している。

立ち返ったのは基本プレーの徹底だ。パスしてフォロー、ひた向きなタックル――。闘争心を体現し、体勢を低く保ち、反応の鋭さで相手を上回った。

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