2017年11月21日(火)

バッジでつなぐ支援の輪

2011/10/19 20:21
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 福島県南相馬市と楢葉町の知的障害を持つ人たちが働く事業所が製作を始めたカンバッジを通じて、支援の輪が広がっている。注文が相次ぎ、発売から3カ月あまりで約4万個が全国の人たちの手に渡った。

カラフルで楽しい図柄が約50種類。事業所の職員や利用者がデザインした(18日、福島県南相馬市)

カラフルで楽しい図柄が約50種類。事業所の職員や利用者がデザインした(18日、福島県南相馬市)

バッジを製作する事業所のひとつ、「えんどう豆」を訪ねた。同事業所は福島第1原発の事故で一時閉鎖したが6月に再開した

バッジを製作する事業所のひとつ、「えんどう豆」を訪ねた。同事業所は福島第1原発の事故で一時閉鎖したが6月に再開した

しかし職員は避難のため全員退職。企業の下請け作業は激減し、野菜作りは放射性物質の影響で取りやめに。1万円だった利用者への月給は5000円となった

しかし職員は避難のため全員退職。企業の下請け作業は激減し、野菜作りは放射性物質の影響で取りやめに。1万円だった利用者への月給は5000円となった

「えんどう豆」をはじめ7つの事業所は「南相馬ファクトリー」を結成、対応策を考えた。作業が容易で低コストのカンバッジ作りが決まり8月から販売を開始した

「えんどう豆」をはじめ7つの事業所は「南相馬ファクトリー」を結成、対応策を考えた。作業が容易で低コストのカンバッジ作りが決まり8月から販売を開始した

今春、養護学校を卒業したばかりの有間瑞穂さん(18)。3カ所の避難先を転々とし今月、南相馬市内に戻ってきた。図柄をくりぬく作業を黙々とこなす。仕事ぶりはとても丁寧だ

今春、養護学校を卒業したばかりの有間瑞穂さん(18)。3カ所の避難先を転々とし今月、南相馬市内に戻ってきた。図柄をくりぬく作業を黙々とこなす。仕事ぶりはとても丁寧だ

バッジの評判は全国から来たボランティアらの口コミで広まり、各地から注文が集まるようになった。発注書に温かい言葉が添えられることもしばしばだ

バッジの評判は全国から来たボランティアらの口コミで広まり、各地から注文が集まるようになった。発注書に温かい言葉が添えられることもしばしばだ

「買ってくれることで、応援したいという気持ちが伝わり本当に励みになる」と話す所長の佐藤定広さん。「バッジを通じていろいろな人とつながるのがうれしい」

「買ってくれることで、応援したいという気持ちが伝わり本当に励みになる」と話す所長の佐藤定広さん。「バッジを通じていろいろな人とつながるのがうれしい」

バッジの袋にはヒマワリの種を2粒入れる。買った人がまき、増えた種を返送すると精油事業の原料となり、事業所に新たな仕事をもたらす。つながりはもっともっと広がっていく=写真 松本勇

バッジの袋にはヒマワリの種を2粒入れる。買った人がまき、増えた種を返送すると精油事業の原料となり、事業所に新たな仕事をもたらす。つながりはもっともっと広がっていく=写真 松本勇

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