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TV放映権を巡り新判決…欧州サッカーに危機到来か
サッカージャーナリスト 原田公樹

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2011/10/7 7:00
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英国南部のポーツマスに勇敢な女性がいる。カレン・マーフィーさん。地元のパブを切り盛りするこの女性は、かつてギリシャのテレビ局が放送するイングランド・プレミアリーグの試合を店内で客に見せていた。

これが「違法行為」として、プレミアリーグから多額の罰金を科せられたが、不服としてルクセンブルクにある欧州司法裁判所に訴えた。そして法廷闘争の末、このたび勝訴したのである。

■"テレビ放映権のボスマン判決"

これまでサッカーのテレビ放映権は、国ごとを単位として売り買いされ、ルール化されていたが、この枠組みが否定されたわけだ。

1995年、ベルギーのサッカー選手であるジャンマルク・ボスマンさんが「1、契約を満了した選手は自由に移籍ができる。2、EU籍選手は、EU内であれば外国人扱いされずに就労を制限されない」という2点について欧州司法裁判所に訴えた。

この訴えが認められ、それがきっかけとなって欧州内での選手の移籍が活発化。これは「ボスマン判決」と呼ばれ、現在の欧州のサッカーブームの源流となった。

そして今回、マーフィーさんの訴えに対して、既存のテレビ放映権の枠組みを否定した欧州司法裁判所の判決は、"テレビ放映権のボスマン判決"ともいわれている。

■サッカービジネスのあり方、見直される可能性

なぜなら、テレビ放映権による多額の収入で急成長したサッカービジネスのあり方が、見直される可能性が出てきたからだ。

かつてGK川口能活(現ジュビロ磐田)がプレーしたイングランド・チャンピオンシップ(2部リーグ)、ポーツマスの本拠地、フラットンパークに程近いところにそのパブはある。

店名は「レッド・ホワイト・アンド・ブルーパブ」。話はまだポーツマスがプレミアリーグに所属していた6年前にさかのぼる。

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