悠々球論(権藤博)

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落合竜、かわいげのない強さの終着点

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2011/10/2 7:00
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ドラゴンズの親会社はいうまでもなく、中日新聞というマスコミ。「強いけれど愛想のない野球」は最初からジレンマを抱えていたのかもしれない。

■経営サイドとしては「痛しかゆし」

9月はじめのナゴヤドームでの対巨人3連戦は観客動員がいずれも2万人台。このドル箱カードでこれしか入らないというのは相当のことだ。

中日球団といえども経営は楽ではない。そして監督、コーチの年俸は上がっていくばかり。野球だから勝たないことには意味がないが、経営サイドとしては「痛しかゆし」だったのではないか。

成績をあげている以上、落合方式がいけないとはいえないけれども、対マスコミを含めてもう少し"幸せな関係"が築けなかったものだろうか。

野球選手には、意図を曲解されたり、厳しく書かれたりという経験から、できればマスコミは避けたいと思っている者も少なくない。

■プロは「書かれてナンボ」

しかし、考えてみてほしい。我々はプロではないか。悪いことでも「書かれてナンボ」。世間の話題にならなければ、野球をやっている意味がないのである。野球に愛想は必要ないか、という問いかけはそういう意味だ。

横浜の指揮を執っていたころ、私は取材については常にオープンに構えてきた。負けて責められるのは当然。しかし、マスコミは厳しいだけではない。普段からちゃんと付き合っていれば、いいこともたくさん書いてくれる。

このネタは今書いてはいけない、と思えば我慢もしてくれる。できる記者なら、これっぽっちのエピソードを2倍にも3倍にも膨らませて、良いストーリーを作ってくれることもある。

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