悠々球論(権藤博)

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落合竜、かわいげのない強さの終着点

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2011/10/2 7:00
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そこが落合采配の読めないところであり、怖いところだ。そうした采配があたるとは限らず、外野から突っつかれることもあるが、落合監督はそうした批判を一切相手にせず、信念を貫く。その点は本当にすごい。

■"正式"に語れるのは監督だけだが…

にらみの利いた采配を、よりミステリアスに、不気味にしているのが"秘密主義"だ。落合監督の場合、試合後のマスコミとのやりとりが弾むことはなく、「見たまんま書けばいいじゃないか」といった調子で終わってしまうこともあるそうだ。見たまま書けといわれても、「じゃあ好きなように書きます」とは言えないのが記者のつらいところだ。

コメントはコーチでも選手でも出てくるが、試合の全体について"正式"に語れるのは監督だけだ。公式な意味でのステートメント(声明)。それを発することができるのは全軍を統括する監督しかいない。

■選手の口も重く

試合後の会見は監督にとって、唯一、選手を守る機会でもある。選手にとって悪いことが新聞に出ないように守る。それも監督の務めであって、私は横浜の監督時代、勝っても負けても、質問が尽きるまで記者の囲み取材に応じていた。

落合監督が多くを語らないことについて、好意的に解釈するならば「選手がやるのだから、選手に話を聞いて、選手が主体になる記事を書いてくれ」との思いだった可能性はある。

しかし、全体的な秘密主義のもとで、選手がべらべらしゃべる雰囲気にならないのは当然で、選手のイキのいいコメントや、気の利いたエピソードも出にくかったはずだ。

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