2019年6月18日(火)

悠々球論(権藤博)

フォローする

落合竜、かわいげのない強さの終着点

(1/5ページ)
2011/10/2 7:00
共有
印刷
その他

2004年から昨季までの7年でリーグ優勝3度、日本シリーズ進出4度(07年は2位からクライマックスシリーズを勝ち上がり日本一に)の成績を誇る中日は「常勝軍団」に育ったといっていい。その強い中日を築き上げた落合博満監督(57)が契約期限切れで、今季限りで退陣する。文句なしの成績を残しつつ、ユニホームを脱ぐ名将の引き際に考える。野球にお愛想は必要か否か……。

■チーム内外ににらみが利く

就任以来の安定した成績をみるまでもなく、落合監督の手腕は誰しも認めるところだろう。チーム内外ににらみが利くのが、彼のすごいところだ。

キャンプでは和田一浩や谷繁元信らベテラン勢まで、夕方遅くまで汗を流している。ベテランにそこまでやらせるのもどうかと思うが、落合監督の理屈は単純明快だ。

「やらなければ飯が食えなくなるだけだよ」

プロ野球選手として稼ぎたいかどうか、それは自分の問題だろ、というわけだから、選手も「やらなくちゃ」となる。

■予想できない投手起用

にらみが利くのはチームの外に対しても同様だ。選手の故障を含む情報がほとんど漏れてこない。あの選手がスタメンから外れたのはなぜだろう。ケガなのか、それとも特別な意図があるのか……。相手を惑わせるだけでも、有利に事が運べるというものだ。

「生涯投手コーチ」を自任している私は、たいていのチームの投手起用は予想できる。しかし、中日だけはサプライズがある。「うわー、そこで代えるか」とか、「おー、あいつが先発か」とか。

マキシモ・ネルソンあたりも投げてみないとわからない投手だが、今年は開幕投手に抜てき、立派な先発投手に仕立てている。山内壮馬という4年目の投手も実績からすると弱いが、何食わぬ顔で先発させてくる。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次へ
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

悠々球論(権藤博) 一覧

フォローする
記者会見で現役引退を発表するイチロー。驚く一方、昨年あたりからそろそろ危ないかもという虫の知らせもあった

 イチローの成功の秘密はひと言、「人のやらないことをやったから」――。野球評論家で、オリックスの新人時代からその才能に注目していたという「イチロー・ウオッチャー」、権藤博さんに引退の報に接しての思いを …続き (3/24)

25年ぶりにリーグ優勝し、胴上げされる緒方監督=共同共同

 戦力がなければ育てるのみ――。広島の25年ぶりの優勝は緒方孝市監督(47)を含め歴代の監督ら、現場の地道な努力と、選手を引き抜かれてもめげずにやってきた球団の我慢が実った優勝だ。金ならある、といわん …続き (2016/9/11)

打倒巨人の気構えを [有料会員限定]

 セ・リーグの球団を中心に、キャンプ、オープン戦をみて回っているが、面白くないのは「打倒巨人」の意気込みが伝わってこないことだ。どこの監督も口にはしないが、また2、3位狙いの低レベルの争いになりそうな …続き (2014/3/18)

ハイライト・スポーツ

[PR]