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黒潮を越え、台湾まで泳いだ 52時間の挑戦に密着

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2011/9/30 7:00
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東日本大震災の被災者に多額の義援金を送ってくれた台湾の人々に感謝状を渡そうと、20代から30歳代前半の若者6人がリレー形式で沖縄県与那国島から台湾・蘇澳(すおう)まで泳いだ「日台黒潮泳断チャレンジ」。台風の影響を考慮してルートを当初予定の150キロから110キロに変更したが、世界三大潮流といわれる黒潮の高波を越えて見事に完泳。その52時間に密着した。

■ ウミガメに見送られて出発

17日朝7時、6人の泳者が一斉に沖縄県与那国島のナーマ浜を出発した。海中ではウミガメも出迎える、幸先のよいスタートだ。

快晴。しかし、約500キロ離れた沖縄本島に台風15号が接近していたため、波は平均3~4メートル、風速10メートル前後。普段の倍以上という。海のそこかしこで白波が渦巻いていた。

遊園地に、船が左右にスイングする「バイキング」というアトラクションがある。6人の挑戦をサポートするため総勢22人の一行が乗る「祥太●(ローマ数字の2)」「TIDA again」の2艇は、常に揺れてちょっとした"バイキング状態"。何かをつかまないとまともに歩けないし、そもそも気持ちが悪くて動きたくない。念のため、泳者は全員、酔い止めを飲んでいた。

■ 酔い止めが効かない

不勉強だったが、「TIDA」の渡真利将博船長はダイビング界では"超"有名人。この船で毎年、1週間近くかけてパラオまで航海するという。「生まれる前から海の上にいたんだ」と言い、この揺れのなか、平然と政治に関する本を読んでいた。

スタート前、最後の円陣を組むクルーたち

スタート前、最後の円陣を組むクルーたち

「要は慣れの問題」と、このチャレンジの発起人で泳者でもある鈴木一也さん(31)に言われた。「これが一番効く」と言われた酔い止めを入手できなかった私。車用の酔い止めを飲んだがほとんど効かず、甲板、デッキチェア、ベッドなどで18日の朝まで、ほとんど横になっていた。

「私は何をしているんだ?」

乗船して30分もしないで思っていたら、6人の泳者のうち3人もひどい船酔いでぐったりしていた。だが、彼らは船の上ではダメでも、ひとたび水の中に入ると別人となる。

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