2019年5月27日(月)

企業、観光地、食… どっちに軍配? 関西の頂上対決

地域
2018/10/12 16:00 (2018/10/29 0:00更新)
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軍配はどっちにあがる――。関西圏でライバル関係にあると見られている2者を取り上げ、それぞれの強みや弱みを比較する連載企画「対決関西」。企業、自治体、学校、観光施設、文化財、食など多岐にわたる題材を斬新な切り口で分析しています。ここまでのバックナンバーをまとめました。

■巨艦と成長株 阪急うめだvsあべのハルカス近鉄本店

インバウンド(訪日外国人)消費で好調な大阪の百貨店。西日本随一の売上高を誇る阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店は今期、過去最高の年2500億円台も視野に入れる。売り上げ規模は約半分だが、成長が最も著しいのが近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店だ。今期も2桁増収を保つ。巨艦と成長株で対照的な両店は、どこに強みがあるのか。

■スポーツの聖地 甲子園球場vs花園ラグビー場

ともに1920年代に誕生し、高校スポーツの「聖地」と呼ばれる2つのスタジアムが関西にある。阪神甲子園球場は工夫された演出で巨大なフードパークとしての顔を見せ、東大阪市花園ラグビー場は地元の支えで生まれ変わる。ファンに愛され続ける2施設の今を追った。

■酒どころ 伏見vs灘

京都の酒所、伏見の大手酒造は1980年代から米国での現地生産に乗り出すなど、国内消費の先細りを見据えて海外市場の開拓で先手を打ってきた。意外や古都には「新しい物好き」の気風があり、他の酒所に先駆けた挑戦を後押しする。

■回転ずし4強の一角 スシローvsくら寿司

「スシロー」を展開するスシローグローバルホールディングスと「くら寿司」のくらコーポレーション。ともに回転ずし大手4社の一角、本社は大阪府内、400カ所以上の店舗運営、原則1皿100円など共通点は多いが、異なるのが原料調達だ。スシローは世界中からの調達を推進するが、くらは国産にこだわりを見せる。

■救急医療に強み 神戸市立中央市民病院vs和歌山医大病院

救命救急センターの診療体制を評価する厚生労働省の最新調査で、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市)が4年連続の満点(101点)で全国トップとなった。99点の和歌山県立医科大病院(和歌山市)が3位。2つの病院の強みを探った。

■集客の知恵 姫路城vs大阪城

数多くの城が残る関西で、知名度で双璧をなすのが姫路城(兵庫県姫路市)と大阪城(大阪市)だ。どちらも民間活力を導入して集客増を図るが、方向性は異なる。姫路城は仮想現実(VR)で世界文化遺産の魅力を深掘り。大阪城は歴史的建造物を大胆に改装し、夜も楽しめる娯楽空間を提供する。

■違法駐車対策 大阪府警vs兵庫県警

警察官の数で全国2位の大阪府警と5位の兵庫県警。犯罪捜査などとともに近年力を入れているのが路上駐車の取り締まりだ。かつて「違法駐車天国」と呼ばれた大阪は、取り締まりの民間委託によって違法駐車が10年で7割減った。兵庫では違反金の徴収を強化しており、滞納者の家電を差し押さえるなど「逃げ得」を許さない強い姿勢で臨む。

■最先端の稲作 クボタvsヤンマー

高齢化や人手不足が深刻になる中、農業で大きなテーマとなるのが稲作の生産性改善だ。国内農機大手のクボタとヤンマーホールディングスは農機市場拡大のため、それぞれコメの新たな栽培方法を提案する。焦点は作業時間がかかる「苗作り」の見直しだ。どちらの農法も大規模農家を中心にじわりと広がる。

■ご当地キャラ ひこにゃんvsせんとくん

地域の特産品や観光名所がかわいらしく姿を変えた「ご当地キャラクター」は、自治体事業などのPRに欠かせない存在だ。関西では滋賀県彦根市の「ひこにゃん」と奈良県の「せんとくん」が知名度で全国区。ご当地キャラのブームは一段落した感があるが、地域を盛り上げようとまだまだ頑張っている。

■訪日客の寺巡り 東大寺vs清水寺

ともに世界文化遺産に登録され、日本を代表する観光名所として知られる清水寺(京都市)と東大寺(奈良市)の周辺で、新たな風景が定着しつつある。主役は急増するインバウンド(訪日外国人)。背景を探ると、「文化のレンタル」「交流サイト(SNS)映え」というキーワードが浮かび上がってきた。

■ヒット作ロケ地 大阪府庁vs京都府庁

明治、大正時代にそれぞれ建てられた京都府庁旧本館(京都市)と大阪府庁本館(大阪市)が映画やドラマのロケ地として輝きを放っている。京都は華やかさ、大阪は無駄のなさが映像のプロの目に留まり、近年は数々のヒット作の舞台に。結婚式やコンサートなど活用の裾野も広がる。権威的で堅い印象を抱きがちだが、角度を変えて眺めると、古き良き庁舎の魅力を再発見できるかもしれない。

■交通系ICカード イコカvsピタパ

鉄道に乗るだけでなく、買い物にも使える交通系ICカード。JR西日本の「ICOCA(イコカ)」は関西圏で対応する路線を徐々に増やし、発行規模を拡大してきた。関西私鉄などが共同で取り組む「PiTaPa(ピタパ)」は後払いなどの独自機能が特徴だ。両者はライバルであるとともに、現金からカードへの移行を促すために協力関係も築いている。

■ニュータウン 千里vs泉北

大阪府北部の千里(吹田市、豊中市)と南部に位置する泉北(堺市、和泉市)は、関西の2大ニュータウンとして戦後の都市の発展を支えてきた。ともに1960年代に産声を上げ、同じように整備された2つの町。現地に足を運ぶと、新規マンションの建設で若い世帯の流入が進み始めた千里と、豊かな緑を住民が育む泉北という全く異なる町の「今」が見えてきた。

■忍びの里 伊賀vs甲賀

滋賀県甲賀市と三重県伊賀市は戦国時代に活躍した忍者ゆかりの地だ。秘術を扱う「NINJA」は海外でも人気があり、両市は訪日観光のキラーコンテンツとして磨きをかける。一方で国内を含めその実像を知る人は少なく、ともすればアニメや映画の世界で描かれる超人的な存在と受け取られがちだ。訪日客の増加をきっかけに、両市は大学や企業などと連携して「本物の忍者文化」の発信でも競い合っている。

■時価総額2強 キーエンスvs任天堂

日本のものづくりをけん引してきた関西。企業価値を示す株式時価総額で関西の2トップがキーエンスと任天堂だ。パナソニックなどの大手企業よりも利益率が高く、投資家に人気がある。両社はユニークな仕組みを採用しており、キーエンスは稼ぐ力の追求、任天堂は独自の遊びの開発を通じて市場の評価を高めている。

■日本の「食」発信 大阪・黒門市場vs京都・錦市場

錦市場(京都市)と黒門市場(大阪市)はともに関西の食文化を支えてきた。最近は食材供給の拠点としてだけでなく、インバウンド(訪日外国人)ら観光客が「日本食」を味わう人気のスポットでもある。黒門は新たな客層を交流サイト(SNS)などを駆使して積極的に取り込む。一方の錦は本来の卸機能との両立にこだわる。

■世界の粉もん お好み焼きvsうどん

関西の庶民の味といえば「粉もん」。2017年に大阪を訪れた外国人が1千万人を突破するなど訪日客が急増するなか、粉もんの代表格であるお好み焼きやうどんが外国人の胃袋をつかみつつある。旅行者であふれるお好み焼き店、海外進出を急ぐうどん専門店――。「世界の粉もん」を目指す両者の最前線に迫った。

■長寿の街 滋賀・草津vs大阪・箕面

近畿2府4県の長寿自治体はどこか。厚生労働省がまとめた最新の市区町村別の平均寿命で、男性は滋賀県草津市が全国5位の82.6歳(全国平均80.98歳)、女性は大阪府箕面市が同20位の88.2歳(同87.14歳)でトップとなった。両自治体は日常生活を制限なく送る「健康寿命」も長く、健やかに過ごす高齢者が多い。健康づくりの秘訣を探った。

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