悠々球論(権藤博)

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外国人の起用法から浮かぶプロ野球監督の度量

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2011/8/7 7:00
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なんだかんだ言っても、プロ野球のペナントレースは外国人が当たるかどうか次第、という面がある。新外国人、ウラディミール・バレンティンの爆発で勢いがついた今季のヤクルトがいい例だ。ただし、その運を生かすも殺すも監督次第。外国人選手の起用法が監督の生命線になるといえるかもしれない。

■中日も、巨人も…

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝など、日米の差が縮まっているといわれる昨今。では日本球界が外国人依存から脱却したかといえば、そうではない。

昨季のセ・リーグの王者、中日も大砲として期待していたジョエル・グスマンが当たっていれば、もうちょっと違った展開になっていただろう。

巨人も日本のよその球団から取ってきた実力証明済みの選手はいいけれど、自前で獲得してくる外国人はさっぱりで、打線に火がつかない。

■ホセ・マラベに乗せられて

外国人の魅力は爆発力だ。完璧に抑えられて「今日の投手はとても打てそうにない」というときに、何の前触れもなくパカーンとスタンドに放り込んで、力づくで流れを引っ張ってくる。この辺は日本人にマネできない部分だ。

思い起こせば1998年、私が横浜で優勝したときにも開幕戦での外国人の爆発に乗せられて、突っ走った。その外国人はボビー・ローズ? いや、今では忘れ去られているであろうホセ・マラベだ。

98年の開幕戦の相手は阪神。相手投手は後にメジャーに行った藪恵壹だった。その年に新外国人として加入したマラベは藪から先制打を放つと、本塁打までマークする乗りの良さで4打数3安打。8-0の勝利に貢献した。続く2戦目も4打数3安打の大当たりで、チームを乗せてくれた。

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