日本サッカー世界への挑戦

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なでしこ、世界が称賛したポゼッションサッカーの秘密
サッカージャーナリスト 大住良之

(6/6ページ)
2011/7/21 7:00
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10年にアルビレックス新潟レディースの選手として日本に復帰した阪口はケガも癒え、試合ごとに自信を深めていった。この阪口の完全復活が、なでしこジャパンの「ポゼッションサッカー」を完成させ、今回の女子ワールドカップの快進撃につながったといってもいいだろう。

■強烈なプレスにも動じず

強豪アメリカとの決勝戦、阪口は強烈なプレスにもまったく動じずにDFラインからボールを受け、あっさりとさばいて当たりをかわした。かと思うと、そうしたプレーをすると見せかけ、逆を取って前を向き、ドリブルで進んで相手の守備陣を引きつけ、前線の選手をフリーにしてパスを送った。

この短いドリブルは大会の前半には見られなかったプレー。そんなところにも阪口の成長があり、強豪を相手に時間帯は限られたにしろ、なでしこジャパンが自分たちのサッカーを実現できる要因となった。

攻守にわたって主将の沢の活躍は本当に素晴らしかった。しかし沢が思い切って攻撃に出ていけたのは、阪口の存在があったからこそだ。

その阪口が、決勝戦では68本のパスを受け、63本のパスを出した。これはいずれもチームトップで、大会に入って初めてだった。この阪口の数字がなでしこジャパンの熟成を象徴するものだった。

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