2019年1月16日(水)

トンネルからの脱出

2011/6/24 19:00
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東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県の第三セクター「三陸鉄道」の南リアス線で、トンネル内に取り残されたディーゼル車1両の搬出作業が6月24日行われた(岩手県大船渡市)

東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県の第三セクター「三陸鉄道」の南リアス線で、トンネル内に取り残されたディーゼル車1両の搬出作業が6月24日行われた(岩手県大船渡市)

同線は線路の崩落や駅舎の流出などで、釜石―盛間の全線で運休。目下、線路の復旧作業が続いている(22日、同市)

同線は線路の崩落や駅舎の流出などで、釜石―盛間の全線で運休。目下、線路の復旧作業が続いている(22日、同市)

車両は大船渡市と釜石市にまたがる全長約4キロの鍬台トンネルを走行中に地震に遭い、緊急停止した。自走できる状態かどうかを最終確認するため、同社の作業員2名が現場へ向かった(22日)

車両は大船渡市と釜石市にまたがる全長約4キロの鍬台トンネルを走行中に地震に遭い、緊急停止した。自走できる状態かどうかを最終確認するため、同社の作業員2名が現場へ向かった(22日)

トンネル内は湿気が高く、放置すると腐食が進むため、線路の復旧を待ち最寄りの吉浜駅まで搬送することにした(22日)

トンネル内は湿気が高く、放置すると腐食が進むため、線路の復旧を待ち最寄りの吉浜駅まで搬送することにした(22日)

車両には水滴がびっしり。行き先表示は「釜石」のままだった(22日)

車両には水滴がびっしり。行き先表示は「釜石」のままだった(22日)

「湿気がすげえな」。水滴に覆われた車両を点検をする車両主任の岩間正広さん(47)。3カ月も放置した車両の整備は経験がない。オイルやベルト周りの劣化がないか念入りに調べる(22日)

「湿気がすげえな」。水滴に覆われた車両を点検をする車両主任の岩間正広さん(47)。3カ月も放置した車両の整備は経験がない。オイルやベルト周りの劣化がないか念入りに調べる(22日)

「ブルルルルン」。バッテリーをつなぎ直し、エンジンを始動するとディーゼルエンジンの小気味よい音が響いた。今月10日に始動した時は「おもしろぐねえ音」だったが、全体にオイルが回り調子が出てきたようだ(22日)

「ブルルルルン」。バッテリーをつなぎ直し、エンジンを始動するとディーゼルエンジンの小気味よい音が響いた。今月10日に始動した時は「おもしろぐねえ音」だったが、全体にオイルが回り調子が出てきたようだ(22日)

トンネルの外では大船渡市側出口から吉浜駅まで約1キロの区間で応急復旧工事を進め、列車が通れるようにした(22日、岩手県大船渡市)

トンネルの外では大船渡市側出口から吉浜駅まで約1キロの区間で応急復旧工事を進め、列車が通れるようにした(22日、岩手県大船渡市)

行き先表示を「釜石」から「回送」に変え、ゆっくりと足元を確かめるようにトンネルから「脱出」。約3カ月ぶりに日の目を見た(24日、同市)

行き先表示を「釜石」から「回送」に変え、ゆっくりと足元を確かめるようにトンネルから「脱出」。約3カ月ぶりに日の目を見た(24日、同市)

作業終了後、駅舎でおにぎりをほお張る運転士の休石実さん(右、40)。震災当日も乗務し、乗客2人と真っ暗なトンネルを歩いて避難した。列車がトンネルを出た瞬間、「心底ほっとした」という(24日、同市の吉浜駅)

作業終了後、駅舎でおにぎりをほお張る運転士の休石実さん(右、40)。震災当日も乗務し、乗客2人と真っ暗なトンネルを歩いて避難した。列車がトンネルを出た瞬間、「心底ほっとした」という(24日、同市の吉浜駅)

当面は吉浜駅構内で保管し点検を受ける。南リアス線は1両編成のディーゼル車4台体制で運行していたが、3台が津波で使えなくなったため、残りの貴重な1台。運転総括の熊谷松一さん(47)は「今日走った距離はわずかだが、全線復旧に向けての大きな一歩」と涙ぐんだ(24日、同市)=写真 柏原敬樹

当面は吉浜駅構内で保管し点検を受ける。南リアス線は1両編成のディーゼル車4台体制で運行していたが、3台が津波で使えなくなったため、残りの貴重な1台。運転総括の熊谷松一さん(47)は「今日走った距離はわずかだが、全線復旧に向けての大きな一歩」と涙ぐんだ(24日、同市)=写真 柏原敬樹

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