■耕作放棄地が地域活性化の懸け橋に
藤井 駿(京都橘大学現代ビジネス学部3年、20歳)
耕作放棄地がひと目でわかるマップアプリで、いつでも好きな場所で農業を始められる環境をつくってはどうだろうか。アプリをみれば、場所や栽培適正作物、賃料などの情報が一覧でわかるようにしておく。農業に興味がある若者は増えているが、いざ始めようとしても、都心で農地を借りると2畳程度で数万円する。地方で一から農地を探すのも大変だ。私は実家が米農家。稲作は減反政策によって耕作放棄地が増えた。害獣が荒らす被害が広がるなど問題が多く、耕作放棄地を活性化する対策が必要だ。農地の所有者は、土地と農業の経験をシェアしてはどうだろうか。そうすれば高齢化が進む山村で、新たな交流が生まれる。それに農地を借りる側は安い費用で農業を楽しめ、作物の育て方を所有者に気軽に相談できる。場合によっては良質な環境が整っているというメリットもある。
■農業休暇制度の導入を
重岡 優希(会社員、25歳)
農業を盛り上げるためには、農業に携わる人口を増やすことが必要だ。地方では過疎化によって農業を担う人材の確保が困難になっている。一方、都市で暮らしながらも農業に興味がある人は多い。レンタル農地は抽選制となっており、農業をやってみたくてもできない人がいる。この農業をやってみたくてもできない人々が、日本の農業を盛り上げるための潜在的な人材になる。彼ら・彼女らがその力を発揮するためには、農地に赴く時間が必要である。有給休暇があるが、社会や会社が農業のために休暇を取ることを奨励することが大切だと思い、「農業休暇」と呼んでみた。このような制度があれば、彼ら・彼女らは喜んで農地に赴くのではないだろうか。都市に住む人々が人手不足の農家を助けることで、農業に携わる人口が増え、農業を盛り上げることにつながると思う。さらに、農業を身近なものとすることで、退職後など第二の人生として農家を目指す人の増加も期待できるだろう。
■日本の農村を若者たちの国際交流の場に
三浦 琉暉(中央大学商学部1年、18歳)
海外の青年たちを呼び込むことで、日本の農業と農村を再び元気にすることができると考えている。現在の日本の若者は、農業への関心が強いとは決して言えず、農村の高齢化に歯止めをかけることは非常に難しいと感じている。だが、日本の農業と農村を見捨てるわけにはいかない。また、世界に目を向けると、世界人口は今後も増加し、食糧不足がさらに深刻になると予想されている。そこで、海外の若者を日本農業の担い手として日本に招き、日本の高い農業技術を学んでもらうことを提案する。帰国後に、日本で学んだことを食糧問題の解決に活かしてもらう。また、日本の若者も農村を訪れるようになるだろう。海外に関心のある日本の若者は多く、留学せずに身近な農村で海外の若者との国際交流が可能になるからだ。農村が若返り、農業に興味を持つ日本の若者の増加も期待できる。