未来面「つくりかえよう。」

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農業と農村はどうすればもっと元気になる?
読者の提案 中家徹・全国農業協同組合中央会会長編

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2018/5/28 2:00
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中家会長の提示した「農業と農村はどうすればもっと元気になる?」という課題に対し、多数のご投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部をご紹介します。

■ありえない視点プラスし面白く

 吉岡 明日香(主婦、32歳)

今までありえなかったものや事象が交錯することで元気になると思う。「クラブ(DJ)イベント×農業」「夏フェス×農業」「ロボット対決×大自然」「ファッションショー×田舎会場」などといった発想だ。おしゃれや色恋に興味津々な層を「農業体験合コン」に呼び込む。「食」にとくに重きを置いていない層を興味のありそうなイベントと絡めて試食や農業体験、農家民宿体験をさせる。逆に、農家の人たちが小中学校に出向き、授業で児童や生徒から野菜やお米、お菓子などで普段感じていることをヒアリングする。農家の方々がおしゃれな旬の作物の調理を家庭科授業で教えてもよい。普段なかなか関わりがなさそうなテーマで、気軽にできる形で「楽しい」をキーワードに掛け合わせていけば、きっと農業と農村は盛り上がるだろう。

■地方特有の知恵 よみがえらせる

 小林 千春(自営・自由業、69歳)

6次産業化の講演を頼まれると、文献調査や現地に出向いて、その地方特有の知恵や食を復元して資料集にまとめて配布してきた。A4で100枚を超えることもある。群馬県吾妻地方に麦飯をふっくら炊く「秘伝」があった。三河地方の豆味噌は味噌玉にわら縄を通してつる。菌を発生させるわら縄が必須だ。栃木県小山の「べんけい」は、囲炉裏の上のわらづとに、焼いた魚を串刺しのまま刺して保存する。乾燥してもさがらないように、串の根元を四角に、先の方を三角に削ってある。豪雪の揖斐川上流には根曲がり材を垂木などにうまく使う技術があった。農村はプレミアムな知恵が無尽蔵に眠り、これを現代によみがえらすことで新たな価値を生む。

■義務教育の科目に「農業」の追加を

 鷺谷 亮佑(中央大学商学部1年、18歳)

農業を発展させるためには、農家を公務員化するのも一法だろう。最近の若者が農業に対して関心がないのは「給料が安定しない」「農業に携わる機会があまりない」といった理由があるからだ。ならば農家の公務員化で収入を安定したものにすればおのずと人手は増えていくと思う。また教師になるための専門の授業「教職」が大学にあるように農業にもそういった「農職」なるものを配置し、農家になるのも筆記試験と実技試験を課すことで必然的に農業に携わる機会が生まれると思う。もっといえば義務教育の科目に「農業」を加えれば、より多くの人が農業の魅力に気づくだろう。私は、農業を営むことの不安を取り除くことで農業の楽しさを一層広められ、人手不足解消につながっていくと思う。

【以上が紙面掲載のアイデア】

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