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伊藤みどり、鮮やか2回転半 15年ぶり大会で見つけた道
フリーライター・野口美恵

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2011/6/24 7:00
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辻井伸行さんのピアノ曲「川のささやき」に合わせて滑るみどりさん

辻井伸行さんのピアノ曲「川のささやき」に合わせて滑るみどりさん

 女子フィギュア史上初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳び、1992年アルベールビル五輪で銀メダルを獲得した伊藤みどり(41)。日本フィギュア史上初の世界女王(89年世界選手権優勝)にもなり、2004年に世界フィギュア殿堂入りした。荒川静香、安藤美姫、浅田真央……、現在の日本のフィギュアブームはパイオニア・伊藤の存在があったからこそ。そんな伊藤が6月、ドイツで行われた「国際アダルト競技会」で15年ぶりに試合の舞台に戻ってきた。
■元選手を対象にしたクラスに出場

国際アダルト競技会とは28~71歳の一般スケーターのための"世界選手権"で、国際スケート連盟(ISU)公認の国際大会だ。

レベルに応じて3種類の2回転ジャンプまで跳ぶ「ゴールド」、5種類の1回転と1回転半ジャンプの「シルバー」、5種類の1回転の「ブロンズ」の3クラスに分かれ、フリー演技のみで競う。年齢別のカテゴリーもある。採点方法はトップ選手と同じだ。私も銅メダルを獲得した昨年に続き、「ブロンズ」に出場した。

伊藤みどりさんは、元選手を対象とした「マスターズエリート2」のクラスにエントリーした。

開会式は、日本チームでシャンパンで乾杯

開会式は、日本チームでシャンパンで乾杯

ここに出てくる選手は元選手とはいえ、国際大会の出場経験はない選手がほとんどで、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に挑戦する人が数名いる程度。みどりさんのような、五輪メダリストがアダルト競技会に出場するのは初めてのことという。

■「スケートを好きっていう感覚を忘れずに」

伊藤みどりさん復帰のニュースが流れたのは6月2日の夜のことだった。

「フィギュアスケートは、観戦するだけじゃなく、やれるスポーツだってことを伝えたいです。技術的には落ちているけれど、今は、ただ滑って風を感じるのが気持ち良い。スケートを好きっていう感覚を忘れずに滑りたいです」

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