2018年11月19日(月)

「わが道」歩めるか メルカリ上場へ
奥平和行編集委員に聞く

日経プラス10「フカヨミ」
2018/5/21 10:00
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ニュースを詳しく解説する「フカヨミ」コーナー。6月19日に上場することが決定したメルカリの戦略について、日本経済新聞の奥平和行編集委員が解説しました。

小谷キャスター

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奥平編集委員(5月14日出演)

奥平編集委員(5月14日出演)


▼ニュースの骨子
 東京証券取引所は14日、フリーマーケットアプリを手掛けるメルカリの新規上場を承認したと発表した。6月19日に東証マザーズに上場する。メルカリが市場から調達する資金は500億円規模に達し新興市場では13年ぶりの規模。調達資金でアメリカでの事業を加速させる。

奥平氏の解説要旨は以下の通りです。

■時価総額、ミクシィを上回る可能性

「メルカリ上場が市場で注目を集める端的な理由は『規模』です。同社が想定している株式の売り出し価格は1株当たり2200~2700円。単純に中間の2450円で計算すると時価総額は3000億円を超す見通しだ。これは東証マザーズで時価総額トップのミクシィを上回る規模になる」


■「赤字」に込めた創業者の思い

「業績をみると、2017年6月期の売上高は212億円で最終損益は69億円の赤字。アメリカ事業への投資が赤字の主因だが、16年3月期は黒字だった。あえて赤字にして上場することに強いメッセージ性がある。株主に宛てられた『創業者からの手紙』をみると、人材、テクノロジー、海外への投資を継続すると表明し、『短期の収益性ではなく中長期での大きな成長を見据え(る)』と宣言している。これを解釈すると『今後もしばらくは儲からないので、覚悟して投資してほしい』と訴えているわけだ」

「こうした長期志向は、12年に上場した米フェイスブックに相通じるものがある。ザッカーバーグCEOも上場時に『金儲けのための事業をするのではない』『長期的に株主価値を最大化』と説明した。メルカリとの違いは、フェイスブックだけでなくシリコンバレー企業は上場する際に、議決権が普通株より多い『種類株』という制度を使って創業者が経営権を維持している。そうした制度のない環境で、メルカリは『わが道を行く』ことができるか。今後のメルカリに注目したい」

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