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最下位・横浜に見え始めた「全力疾走」という変化

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2011/6/14 7:00
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 「全力疾走できますか?」。5月下旬、横浜ベイスターズのキャプテンで主砲の村田が、途中入団してきた7歳年上の中村に向けて投げかけた言葉だ。冗談交じりではあるが、本気だ。「できるよ、おまえが先に(足の腱を)切るなよ」。楽天を解雇されて“浪人中”だった中村は笑顔でこう応じた。

■昨季まで相いれない言葉だったが…

 「横浜」と「全力疾走」。昨季まで3年連続して90敗以上を喫し、断トツでセ・リーグの最下位に沈んだチームにとっては全く相いれないような言葉だった。

 だが、「まずやれることをしなければ強くなれない」。そう切り出したのは村田だ。春先に選手会長の新沼、ベテランの金城、日本ハムからフリーエージェント(FA)移籍してきた森本と協議、これをチームの方針に決めた。

 村田は昨季まで「全力疾走しない選手」の代表格だった。2007、08年のセ・リーグ本塁打王。実績は抜群だが、チームを鼓舞して引っ張っていくタイプではなかった。「リーダーの素質はあったけれど、どこかで楽をしていた」と球団幹部は言う。30歳になって臨む今季、鮮やかに気持ちを入れ替えた。

■「首脳陣に言われるのではなく」

 「昨オフ、これまでの野球人生について考えた。自分が先頭に立って、プロ野球はこういうものだということを見せないといけないと思った」。球団の売却騒動が起こり、村田と並ぶ「チームの顔」だった内川はソフトバンクにFA移籍した。FA宣言せずに残留を選んだ村田は、横浜を一身に背負う存在になった。

 「首脳陣に言われるのではなく、選手自身が考えてやることが大事。勝ちたいと思う気持ちがあれば、それを前面に出さないと」。プロなら当たり前のことのようだが、「昨季はできていなかった」という。そして、これが最大の要因となり、チームが崩壊していった。

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