女性や外国人が活躍することで、10年後の日本企業はどう変わりますか?
読者の提案 越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長編

未来面
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2018/4/23 2:00
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■助け合いを基本とした協調社会の確立

 牛見 靖則(会社員、65歳)

女性や外国人の活躍を手助けする道具や仕組みが確立されている。女性が活躍できるように、家事を女性に任せず、男性も家事を分担している。女性の非力をサポートするロボット(例えば、介護ロボット)が普及している。企業内に保育所を設置し、在宅勤務、男性の育児休暇取得が当たり前となっている。企業、政府・自治体は、思い切った育児手当、住宅手当を実施している。

外国人が活躍できる様に、日本人の奥底にくすぶる偏見が払拭され、フランクに英語で会話している。困っている外国人を見たら、勇気を出して気軽に手助けしている。外国人に日本語教育が十分に行われる仕組みが確立されている。女性・外国人が活躍できる前提として、自由に分け隔てなく、意見を言い合える職場環境が構築されている。企業、政府・自治体は、体制面、経済面で、継続的にサポートする仕組みが確立されている。

■ひとが変える会社のカタチ

 岩神 幸平(会社員、26歳)

グローバル化の進展や従来の社会システムの変革の中で、社員の国籍や性別にとらわれない企業では、現存する社内の境界や領域が消滅、あるいは曖昧化していく。部署別の業務だけではなく、プロジェクト単位で国籍や所属を超えたチームを編成し、異なる経歴を持つ同僚と共に目的に向かって協働する。そうした経験を積むことで、多様な価値観に触れ、自らの視野を広げる。

また経営の意思決定の場を若手や外国人社員にも開放し、意見を求める機会を設ける。女性の活躍に必要な家事、育児の分担のため、例えば社内の育児施設を充実させる。社員同士が助け合いながら育児と業務を行うことで、男性は女性の視点、女性は男性の視点を養える。外国人や女性社員の登用を機に多種多様な経験、働き方を提供する企業は、社会貢献への最適解を自分自身で考え抜く社員を育て、次世代をリードする企業となる。

■飛び級を喜ぶ企業

 倉島 研(専門職・教育関係、42歳)

日本の大企業では40歳を超える社員の多くは男性とのことで、10年後には50歳を超える社員の多くが男性であり、年功序列型では彼らが管理職となる。価値観はなかなか変わるものではないので、彼らが組織を牛耳る限り、日本企業の変化の程度は少ないと考えられる。

しかし、年齢や国籍、性別、障害の有無に関わらず、高い能力、創造性を示せば「飛び級」で管理職になれる昇進システムを組み込むとすれば、10年後は全く別の未来となるだろう。例えば、優秀な新入社員が入社後すぐに管理職となり、そのアイデアを実現するために、経験のあるものが補佐する体制でも良いだろう。年配の方と価値観が異なっているのが普通なので、大きな変化が見込める。

このような仕組みが全企業に導入され、それぞれに強烈な個性を持った企業が集まれば、多様性を認めるワクワクする日本となるのではないだろうか。

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