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サッカー南米選手権辞退…日本が歩み始めたイバラの道
編集委員 武智幸徳

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2011/5/22 7:00
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南米最強の代表チームを決める7月のコパ・アメリカ(南米選手権、開催国アルゼンチン)にゲストとして招待されていた日本代表が出場を辞退した。4年に一度のビッグイベントへの参加を見送ったことは南米連盟を大きく失望させ、外交的には大きなマイナスだろう。強化の面では、アウェーの地でしたたかな南米勢と丁々発止のやりとりをする機会を失う一方で、「欧州組に休養」という見返りを得ることになった。

■辞退の理由を次々に

5月17日、東京・文京区の日本サッカー協会(JFA)で行われた辞退会見。出席したJFAの小倉純二会長と原博実技術委員長(代表担当)からは辞退の理由が、ところてん式に語られた。

いわく、長友佑都(インテル・ミラノ)、内田篤人(シャルケ)ら欧州在住の日本選手がそれぞれの所属クラブで戦力的に非常に期待される存在になったこと。来年夏、ユーロ(4年に1度、欧州最強の代表チームを決める大会)が開かれるために来季の各国リーグの開幕が2週間ほど早まり、それに備えてキャンプも前倒しで行われること。そのキャンプに日本選手は最初から参加して、しっかり新シーズンに備えてほしいこと。コパに出ることは、そうしたクラブ側のプランに水を差すこと……。

■日本はほとんど"手ぶら"…

日本はリストアップした15選手が所属する欧州の11クラブと直接、書面や電話などを通じて交渉したが、結局、クラブ側を翻意させることはできなかった。

震災からの復興などに絡めて情理を尽くしたというものの、交渉とはしょせん「ギブ・アンド・テーク」。情理に「利」も絡めないと、首を縦に振らせるのは難しい。ここでJFAに「貸し」を作ることで何かメリットがある。そう具体的に思わせたかどうか。欧州のクラブ側からすれば、日本はほとんど"手ぶら"に見えたのではないだろうか。

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