2019年8月25日(日)

出場チーム紹介

ニュージーランド ラグビーW杯3連覇に挑む

2018/4/5 17:00 (2019/8/19 21:40更新)
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日本代表戦でハカを披露するNZ代表(18年11月、味スタ)=柏原敬樹撮影

日本代表戦でハカを披露するNZ代表(18年11月、味スタ)=柏原敬樹撮影

ラグビー・ニュージーランド(NZ)代表は、1987年の第1回ラグビー・ワールドカップ(W杯)の優勝チーム。2011年、15年には大会史上初の連覇を達成。19年の日本大会で3連覇、通算4度目の優勝に挑む。

NZ史上初の連覇、プレーの質も「前人未到」

国際大会の南半球4カ国対抗で16~18年に3連覇。世界ランキング2位。09年11月から1位を維持してきたが、8月19日付でトップの座をウェールズに明け渡した。

愛称はオールブラックス。試合の前に戦いの舞「ハカ」を披露する。

■南半球4カ国対抗、1勝1敗1分けで3位

7~8月に開催された国際大会「南半球4か国対抗(ザ・ラグビー・チャンピオンシップ)」で、NZは3位に終わり4連覇はならなかった。

この大会は、前回15年W杯で4強を占めたNZ、オーストラリア、南ア、アルゼンチンが参加する世界最高レベルの大会。

大会はホーム・アンド・アウェー2回戦総当たりが通例。今年はW杯開催年にあたることから、1回戦総当たりで行われた。

NZは開幕節にアルゼンチンと敵地で対戦、20-16で辛くも勝った。後半は無得点に抑え込まれた。

第2節はホームで南アと対戦。最終盤に追いつかれ引き分けた。

最終節のオーストラリア戦は大量失点を喫して完敗した。

■ブレディスロー杯は防衛

オーストラリアとの定期戦「ブレディスロー杯」を防衛して喜ぶオールブラックスの選手たち(8月17日、オークランド)=AP

オーストラリアとの定期戦「ブレディスロー杯」を防衛して喜ぶオールブラックスの選手たち(8月17日、オークランド)=AP

「ブレディスロー杯」はNZとオーストラリアの伝統の定期戦で今年は2回戦制で行われた。

南半球4カ国対抗での対戦が同杯の第1戦を兼ね、オーストラリアが大勝。

第2戦は8月17日にNZで行われ、NZが完封勝ち。通算1勝1敗として同杯を防衛した。

NZは9月7日にトンガと最終ウォームアップマッチを戦った後、日本に乗り込んでくる。

■W杯日本大会、9月キックオフ

ラグビーW杯は4年に1度、20チームが参加して世界一を決める大会。総観客数などから夏季五輪、サッカーW杯に次ぐ「世界で3番目のスポーツ大会」と呼ばれる。

アジアで初開催となる2019年日本大会は9月20日~11月2日に行われる。20チームを5チームずつ4組に分けて1次リーグを実施。上位各2チームで決勝トーナメントを行う。

W杯、アジア初9月キックオフ

■W杯1次リーグ、NZはB組

NZは1次リーグB組に入り、南ア、カナダ、ナミビア、イタリアの順に戦う。、

横浜、大分、東京、豊田と回る1次リーグの日程はやや厳しく映る。第2戦は中10日だが、第3戦は中3日しかない。重圧のかかる初戦では最大の強敵、南アフリカと対決。グループ1位突破や大会全体の勢いをつけるためにも重要な一戦だが、スティーブ・ハンセン監督は「何となく予想していた」と海外紙にコメント。動揺はない。

各組1、2位が決勝トーナメントに進出する。NZが入ったB組の1位チームは準々決勝で日本、アイルランドなどが入ったA組の2位と戦う。B組2位の相手はA組1位。いずれも試合会場は東京スタジアム。

さらに勝ち上がった場合、準決勝、決勝は横浜開催。

■代表監督はハンセン氏

代表監督はスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)氏。現役時代はCTBとしてカンタベリー州代表でプレー。引退後は警察官を経て指導者へ。ウェールズ代表監督として2003年W杯に出場。04年オールブラックスのコーチに就任。11年のW杯優勝後に監督を引き継ぎ、15年W杯で連覇。

対談するハンセン監督(左)とハーツユナイテッドグループの玉塚元一社長(18年2月、日経本社)

対談するハンセン監督(左)とハーツユナイテッドグループの玉塚元一社長(18年2月、日経本社)

■展開ラグビーを志向、地味なプレーも世界屈指

NZ代表は個々のスキルや判断力を生かした展開ラグビーを得意とする。一方でスクラムなどのFW戦や、ディフェンスといった地味なプレーでも世界屈指。攻守に穴がほとんどない。

2011年のハンセン監督就任後、オールブラックスはラグビー界の新記録を2つつくった。1つは15年のW杯連覇。そして、16年10月には強豪国として初めてテストマッチ18連勝を達成した。

SOボーデン・バレットら新星を輩出し続けているのに加え、資金力のある欧州のプロクラブチームに対抗して多くの有力選手を国内につなぎ留めているのが大きい。

トップ対談-ハンセン氏vs玉塚氏

■ニュージーランド、18年は12勝2敗

ラグビー南半球4カ国対抗の3連覇を決め、喜ぶNZ代表の選手(18年9月、ブエノスアイレス)=ロイター

ラグビー南半球4カ国対抗の3連覇を決め、喜ぶNZ代表の選手(18年9月、ブエノスアイレス)=ロイター

南半球4カ国対抗のオーストラリア戦でトライを決めるA・スミス(18年8月、シドニー)=ロイター

南半球4カ国対抗のオーストラリア戦でトライを決めるA・スミス(18年8月、シドニー)=ロイター

NZは18年の南半球4カ国対抗で優勝。大会3連覇を飾った。最終成績は5勝1敗。1敗はホームの南ア戦。

NZはW杯の1年前にあたる18年秋に来日。10月27日に横浜国際総合競技場(日産スタジアム)でオーストラリアと対戦し37-20で快勝。両国代表の定期戦「ブレディスロー杯」を3戦全勝で終えた。

オーストラリア戦の後半、トライを決めるNZのB・バレット(18年10月、日産スタジアム)=共同

オーストラリア戦の後半、トライを決めるNZのB・バレット(18年10月、日産スタジアム)=共同

11月3日には東京スタジアム(味の素スタジアム)で日本と対戦。若手主体の布陣で臨んだNZが10トライを奪い69-31で完勝した。

日本戦の後半、突進するNZのヴァエア・フィフィタ(11月3日、味スタ)=柏原敬樹撮影

日本戦の後半、突進するNZのヴァエア・フィフィタ(11月3日、味スタ)=柏原敬樹撮影

日本戦の後、戦いの場を欧州に移し、10日にイングランドと対戦。16-15で競り勝った。17日のアイルランド戦は9-16で敗れた。

24日にW杯1次リーグでも顔を合わせるイタリアに66-3で勝利。

18年のテストマッチは12勝2敗だった。

■W杯3連覇に向けて

ハンセン代表監督は18年2月、ハーツユナイテッドグループの玉塚元一社長と東京で対談。チーム強化やW杯に向けた意識などについて考えを披露した。

――常勝を求められる重圧にはどう対処する。
 ハンセン氏 まずプレッシャーがあると認識し、何が原因か考える。私の場合、予期しないことが起きた時に重圧を感じる。その時どう対処するか準備しておく。脅威が起きた時の脳の状態をレッドヘッドと呼ぶ。攻撃的な気持ちになり、凍り付き、逃げたくなる。その逆がブルーヘッド。何も考えずに行動できている状態だ。だから常にプレッシャーに備え、引き出しから対処法を取り出す。

 ――19年W杯で3連覇するためのカギは。
 ハンセン氏 誰もやったことがないと考えると後ろ向きになるが、やってみようと考えれば、より高みを目指す気持ちになる。2つは大きく違う。

 ハンセン氏 オールブラックスになった選手に最初の日に聞く。君はどういうリーダーシップを取れるのかと。自分自身をリードできないと周囲を助けることはできないからだ。私は誰もが主将になってほしい。(W杯メンバーの)31人全員が主将になれるなら、本当にいいチームになる。

トップ対談-ハンセン氏vs玉塚氏

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