2019年6月21日(金)

未来面「世界を変えよう。 」

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持続可能な社会には何が必要ですか
読者の提案 尾堂真一・日本特殊陶業会長兼社長編

(1/3ページ)
2018/3/26 2:00
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尾堂社長の提示した「持続可能な社会には何が必要ですか」という課題に対し、多数のご投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部をご紹介します。

■製品から原料を生み出す

 野口 裕太(教諭、34歳)

製造業では原料を仕入れ、それを加工し、製品として出荷している。この「原料→製品」は原料が尽きれば、製品も尽きることを意味している。これでは、いずれその製品を作り出すことができなくなり、「持続不可能」な社会を生み出してしまう。そこで製造業であっても、「製品→原料」の取組が欠かせない。直接的に古くなった製品を解体し、そこから原料を回収する方法もあるだろう。また、全く新しく原料を生み出すような取組による方法もあるだろう。いずれの方法であっても、将来世代に限りある資源を受け渡し続けなければ、将来私たちの生活が行き詰まることは容易に予想できる。企業のこのような活動は、消費者や投資家の評価を得て、利益を上げることと同等に重視されている。この流れを日本中の企業に広げていく必要がある。持続可能な社会のためには即効薬はない。地道な私たちの将来を見据えた行動が必要だ。

■「売る」から「シェア」への変革

 豊島 佳奈美(天王寺学館高等学校総合学科2年、19歳)

燃料電池車(FCV)、電気自動車……環境問題解決のために開発されたこれらの技術。現状は、高価格やインフラの未整備などが原因で手の届かない存在になっている。果たしてこれで良いのだろうか。優れた技術でもそれが求められている時代に力を発揮できなければ、宝の持ち腐れになってしまう。それを回避するには普及に重点を置いた抜本的な改革が必要だ。そこで私が提案するのは、技術を「売る」のではなく「シェア(共有)する」という発想の転換だ。例えば、最先端のFCVを専用ステーションに配置し、公共交通機関として利用できるようにする。シェアすることで使用する車は削減でき、あらゆるものがつながるIoTを駆使すれば最短経路や目的地への誘導など、エネルギーも減らせる。既存の駐車場を活用すれば全国展開も夢ではない。優れた技術が人々の生活に行き渡る未来…そこに持続可能な社会もあるのではないだろうか。

■植物や動物を形づくる素材活用

 市地 福太郎(海陽学園海陽中等教育学校高校1年、16歳)

最近、リサイクル技術の急速な進歩により、物や素材を再利用することが可能になり、また社会的にも広く求められるようになってきた。しかし、完全な物質の再利用は不可能で必ず無駄が出てくる。そうなると、持続可能な社会は作りえないということになってしまう。以上のことを考えると、植物や動物を形づくっている素材を有効利用できるような技術を確立し、人間が工場で生産できるような体制を完成させることが、持続的社会における最終ゴールだと思う。例えば、成長の速い竹を試して工業製品を作ってみたり、貝や昆虫等の持つ硬い部位をどうやって再現・利用できるか考えれば、弁当箱やビニール傘などの素材に活用することができるのではないだろうか。

【以上が紙面掲載のアイデア】

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