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レアル、国王杯Vとモウリーニョ監督の手腕
編集委員 武智幸徳

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2011/4/24 7:00
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サッカーの醍醐味(だいごみ)が濃縮された120分間だった。4月20日、レアル・マドリードが延長の末に宿敵FCバルセロナを1-0で下し、18シーズンぶり18回目の優勝を飾ったスペイン国王杯決勝のことである。選手個々の腕比べから監督の際立った個性と采配、練りに練った高度なチーム戦術など見どころは満載だった。そんな両チームの戦いを今季はあと2回見ることができる。ラッキーなことである。

■昨年11月はバルサが圧勝

スペインで「クラシコ」と呼ばれる伝統の一戦は、20日の試合で今季3度目の激突だった。昨年11月の国内リーグの試合はバルセロナがホームで5-0とライバルを完膚なきまでにたたきのめした。4月16日の国内リーグはレアルのホームで1-1の引き分け。

そして日本でいえば天皇杯に相当する国王杯はレアルが1-0で勝って、勝ち星だけなら1勝1敗1分けのタイに戻したわけである。

この両チーム、4月から5月にかけて、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の準決勝(ホーム・アンド・アウェー)でも相まみえることになっている。

■2度目の戦いを茶番にせず

国内リーグ2連覇中のバルサが5カ月前にレアルを粉砕した時は両チームの間には天と地ほどの隔たりがあるように思われた。

だが、ポルトガル人の知将、ジョゼ・モウリーニョ監督に率いられたレアルは失地を挽回(ばんかい)、国王杯で宿命のライバルを下したことで完全に自信を取り戻した。これでCLの行方もまったく分からなくなったといえるだろう。

国内リーグを挟むとはいえ、短期間に4試合も集中してクラシコが行われるのは史上初めてだという。5カ月前のレアルの大惨敗を思い出すと「歴史は繰り返す。1度目は悲劇、2度目は喜劇として」ということも十分にあり得たのだが、当代随一の知謀の人と評判のモウリーニョ監督は2度目(16日の国内リーグ)の戦いをさすがに茶番にしなかった。

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