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フィギュア・羽生 被災地へ届け、16歳の「勇気の舞」

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2011/4/16 7:00 (2011/4/18 18:32更新)
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結局、震災から10日後、羽生は母親と高速バスで横浜に向かった。リンクから脱出したときにダメにしたスケート靴をまず新調、そのまま、横浜で練習を再開した。4月1日、節電で営業を休止していた青森県八戸市のリンクが再開すると、今度は阿部コーチの生徒30人らと共に、八戸に移動して合宿。それを終えると、再び横浜に戻った。

■選抜に出場したクラスメートの姿を見て

リンクを転々とする生活。羽生は朝と夜に練習時間をもらっても、気持ちが乗らず、朝は行けない日も少なくなかった。練習以外の時間はホテルの部屋にこもりがちだったという。

そうした羽生を勇気づけたのが、選抜高校野球に出場した東北高のナインだった。3月28日、大垣日大を相手に0-7で敗れたが、テレビでクラスメートの姿を久しぶりに見て、元気が出てきたという。

ただ、まだ気持ちのアップダウンは激しく、余震で仙台が再び停電したと聞くと、ふさぎ込んでしまうこともあった。

■チャリティーショーのリンクに立つ

羽生に再び笑顔をもたらしたのは、観衆の歓声だった。4月9日、神戸で企画されたチャリティーショーのリンクに、バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大大学院)、トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんらとともに立った。

フィギュアといえば名古屋、というイメージだが、1998年長野五輪のころは、仙台も一大拠点だった。当時、仙台にいた選手たちが今、関大に集まっている。指導者の元五輪選手の本田武史(福島出身)、田村岳斗(青森出身)は東北高OBで、高橋大輔と長光歌子コーチが出会ったのも仙台だ。

チャリティーショーは震災直後から、こうした関大メンバーらが中心になって話し合い、実現にこぎつけた。入場者は立ち見も含めて約2700人。募金やチャリティーオークションなどで1300万円を超える額が集まった。

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