2018年9月25日(火)

フィギュアの世界

フォローする

フィギュア・羽生 被災地へ届け、16歳の「勇気の舞」

(1/3ページ)
2011/4/16 7:00 (2011/4/18 18:32更新)
共有
印刷
その他

 「氷の上にいた。立っているのが精いっぱい。少しずつ揺れがおさまってから、外に出たけれど、スケート靴のまま、ブレード(刃)カバーを付けるのも忘れていた」

 東日本大震災があった3月11日、昨季のフィギュアスケート世界ジュニア王者で今季の四大陸選手権で2位となった羽生結弦(16、東北高)は仙台市内のアイスリンク仙台で練習中だった。

■4日間、避難所で過ごす

 ゴムや柔らかい布以外の地面を踏むと、ブレードは一度で使えなくなる。カバーを付けることは染みついた習慣なのに、すっかり抜けていた。

 羽生を含め、阿部奈々美コーチ、その生徒たちは無事だった。しかし、しばらくしてリンクに戻ると、氷が解けて水浸し。配管が壊れたと聞かされたが、詳細は分からず、立ち入り禁止になってしまった。リンク近くにある羽生の自宅も電気、ガス、水道が通じなくなり、家族で4日間、避難所で過ごした。

 「水や食料を供給してもらって、たくさんの人に支えられていると実感した」。電気が通じたので戻ったが、ガスは4月まで使えなかったという。

■各地のリンクが被災

 少し落ち着くと、スケートをできる人はやろう、という雰囲気にはなったが、氷がない。アイスリンク仙台は宮城県だけでなく、秋田、岩手、山形県のスケーターにとっても唯一の通年リンク。遠くに行くにも、交通手段がなく、リンク被害は関東にも及んでいた。

 茨城県の笠松も損壊して再開は未定。東京の明治神宮外苑アイススケート場も天井や壁の一部が破損。「破損しなかった部分の点検、修理もする。6月をメドに再開したい」(神宮外苑総務部)。千葉市のアクアリンクちばも、9日にやっと再オープンにこぎ着けたところだ。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ

訂正> 4月16日7時に掲載した「フィギュア・羽生 被災地へ届け、16歳の勇気の舞」の記事中、アンコールに「ラプソディー・イン・ブルー」を披露したとあったのは「パガニーニの主題による狂詩曲」の誤りでした。(2011/4/18 18:32)

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

フィギュアの世界 一覧

フォローする
平昌五輪フィギュアスケート男子フリーで演技する羽生選手(2月17日)=上間孝司撮影

 2月の平昌冬季五輪で66年ぶりにフィギュアスケート男子を連覇した羽生結弦(ANA)が2日、27人・団体目の国民栄誉賞受賞者となった。23歳での受賞は個人では最年少で、冬季スポーツでは初めてだ。(原真 …続き (7/3)

観客の声援に応える金メダルのザギトワ(手前)と銀メダルのメドベージェワ=上間孝司撮影

 6月4~8日にスペイン・セビリアで開かれた国際スケート連盟(ISU)の総会を経て、2018~19年シーズンから22年北京五輪までのフィギュアスケートのルールの大枠が決まった。ジャンプの基礎点が1.1 …続き (6/12)

五輪連覇を果たした羽生の来季のプログラムが楽しみだ

 3月24日に終了したフィギュアスケート世界選手権(ミラノ)で、日本は男女ともに2019年大会(さいたま市)の出場枠最大3を確保した。今季のメインである平昌冬季五輪男子では、66年ぶりの五輪連覇を達成 …続き (3/27)

ハイライト・スポーツ

[PR]