日本サッカー世界への挑戦

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慈善試合で示した日本サッカー界からのメッセージ
サッカージャーナリスト 大住良之

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2011/4/1 7:00
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東日本大震災の復興支援を目的とするサッカーのチャリティーマッチ、日本代表-Jリーグ選抜(TEAM AS ONE)が3月29日、大阪・長居陸上競技場で行われた。スタジアムは4万613人の観客で満員となり、入場することのできなかったファン3673人が隣接する金鳥スタジアムでパブリックビューイングを楽しんだ。

試合は前半に日本代表がMF遠藤保仁(G大阪)とFW岡崎慎司(シュツットガルト)のゴールで2点をリードしたが、Jリーグ選抜も後半37分にFW三浦知良(カズ=横浜FC)が1点を返し、日本代表の2-1の勝利で終わった。

3月26日の日本代表公開練習から行われてきた募金活動は、この試合の前半の時点までで2000万円を突破、試合で被災地を含めた日本中の人びとを楽しませただけでなく、復興のための義援金が被災地に贈られることになる。

■「一丸となって何かをすること」

「この試合の目的は、試合内容や結果ではなく、みんなで集まって一丸となって何かをすること」

日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督はそう語った。

日本サッカー協会とJリーグが共同で開催し、ヨーロッパで活躍する選手を含めた日本代表のフルメンバーとJリーグの主要プレーヤーが一堂に会して対戦する試合は、その言葉どおり、日本のサッカー界が震災後初めて日本と世界に向けて発する重要なメッセージである。

この試合は、アジア各国、そしてヨーロッパ全土に生中継された。世界の人びとは、昨年のワールドカップ以後急成長を続ける日本のサッカーがその力を失っていないことを再確認しただろう。そして同時に、被災地で苦しむ人びとも、きっと何らかのメッセージを受け取ったに違いない。

■最後までゆるみのない試合

この慈善試合で素晴らしかったことは、何よりも真剣そのもののサッカーを見せたことだ。

日本代表は24人、Jリーグ選抜は20人の選手を使い、大量の選手交代で試合の緊張感を保つのは難しかったに違いない。にもかかわらず、最後までゆるみのない試合だった。

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