みずほ銀行、大規模障害を招いた「夜間バッチ処理」

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2011/3/19 14:41
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■人為ミスの可能性も

しかし、みずほ銀行は15日未明、バッチ処理が予定時間までに終了しなかった。原因について同行は「東京都内の特定支店の特定口座への振り込みが想定以上の件数に上った」と説明しており、その段階でシステムが動かなくなった可能性がある。18日夜の会見で西堀利頭取は「一部の口座では、データ容量の上限設定が適切な数値になっていなかった」と人為ミスの可能性に言及している。

みずほ銀行日本橋支店の入り口で、サービス縮小を告げる張り紙を見る利用客ら(18日正午、東京都中央区)=共同

みずほ銀行日本橋支店の入り口で、サービス縮小を告げる張り紙を見る利用客ら(18日正午、東京都中央区)=共同

いずれにせよ、14日から15日にかけて終了させるべきバッチ処理は朝5時になっても終わらず、約38万件の処理が翌日に積み残された。バッチ処理が長引いたせいでオンラインシステムの起動が遅れ、15日と16日にATMが一部利用できなくなり、さらに両日の夜間バッチ処理も計12万件を積み残すという悪循環に陥った。

この間、みずほ銀行はシステム上のつじつまを合わせながらオンライン処理を運用したが、通常にはない処理負荷に加えATMなどの利用集中もあり、17日にはシステムがダウンした。

このトラブルを解消するには、15日から積み残されたバッチ処理をいち早く片付け、一度崩れたバッチ処理とオンライン処理のバランスを取り戻すしかない。3連休の19~21日にATMとインターネットバンキングを休止するのは、勘定系システムの能力をすべてバッチ処理に振り向けるためだ。みずほ銀行はシステムのソフト、ハードを増強し、処理能力を高めたとしている。

ただ、西堀頭取は残るバッチ処理について、「本来、処理するはずの日付とは違う日にやる分、(システム処理が)煩雑になる」との懸念も明らかにしている。3日間で予定通りバッチ処理が完了するかは予断を許さない。みずほ銀行は19日から21日まで毎日経過を説明し、21日夕方には頭取が3連休の進捗を説明する予定としている。

(電子報道部 松本 敏明)

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