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日本でも「脱バント」が浸透するか 日米野球比較5
スポーツライター 丹羽政善

(3/4ページ)
2011/2/14 7:00
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無死一塁でバントをすれば得点しやすくなるというセオリーを確率という視点で見れば、これまでに紹介してきた大リーグでの検証結果も含めて一連の数値が、そのセオリーは必ずしも肯定されないことが分かる。

■バントがあるから強攻策が生きる

ただ、そうはいっても、及川先生はバントの効果を否定しているわけではない。

「(無死一塁でヒッティングして走者を進められずに)1アウト一塁になる可能性が高いのであれば、バントをしたほうがいい。結局、いろんなことが起こる可能性が全部平等に起こるのであれば、ヒッティングの方が得だが、打者と投手、走者を考えて、1アウト一塁にされてしまう確率が高いのであれば、バントをした方がいいのではないか」と及川先生は話す。

さらに、バントが存在するからこそ、ヒッティングが生きてくる面もあると補足した。

「バント企画後のヒッティングの得点期待値が一番高い。それは、シフトも敷いてくるし、相手が考えてくれるからだと思う。(大学で監督をしていて)バントをするのをやめたら、相手が余裕を持って守っていた。打ってくるだろうということで下がって守られると、強攻したらゲッツーになったりする。(相手が)バントシフトを敷いたところで打つから、面白い」

■極端な発想は必要なし

これまで度々紹介し、得点を目的とした犠牲バントの効果を否定している「The Book」という本でも、「たまにはバントをするべき。相手守備陣にバントがあると思わせることが必要」と、そうした効果を認めている。相手がバントを意識した守備体制を敷けば、前で守っている分、速い打球が野手の間を抜ける確率が高くなることなどを指摘したものだ。

要は不利なデータが並んでいるからといって、戦術からバントを外す極端な発想を持つ必要もないということである。

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