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日本にもいた「バントの嫌いな監督」 日米野球比較4
スポーツライター 丹羽政善

(3/5ページ)
2011/2/1 7:00
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「石井琢朗とか波留(敏夫)は、サインを出さなくても勝手にやっちゃうんだ(笑)。それでバントした後、ベンチに戻ってきて、チームメートとハイタッチしてるわけ。でも、こっちの方、ずっと見てるの。だから、実際には出していないけど、『サイン通り、サイン通り』って言ってやると、頭をかいてるの」

石井琢朗はサインが出ていなくてもバントを自らの判断でしたことも

石井琢朗はサインが出ていなくてもバントを自らの判断でしたことも

■選手の自主性重んじる

そういうバントに対しては、とがめることはなかったそうだ。

「あのカーッとなる波留がね、バントをしたい、っていうのは、なんかあるんだね。バントのサインが出てないのに、バントをするなんて、他のやつじゃあできないから」

権藤氏はたとえ、それが監督の意に反することでも、自主性を重んじた。選手が考えた上での決断には、何も言わなかった。

ちなみに、そういうバントはいくつぐらいあったのですかと聞けば、「(年に)10はあったかな」。とすると、実際に監督の指示で犠牲バントを企画したのは、多くても50前後だったことになる。

■バントは球団がプラス評価

話を選手の犠打に対する意識に戻せば、やはり、波留らのケースは例外のようだ。多くの選手はバントのサインに素直。それは「選手の言い訳」と、権藤氏は見る。

「バントすると、会社(球団)の評価が結構いいんですよ(笑)。チームのために、犠牲になったということでプラス評価。バントが成功したら0打数0安打で打率は上がりも下がりもしないけれど、貢献度がプラスされるから、選手はやりたがる。打って、ゲッツーとかだと『なんでバントしないんだ?』という声が多いわけ。評論家も含めてね。そうなると、ぬるま湯と同じで、戦っているのに、周りから言われないように、無難にやりましょ、ということでバントになっちゃう」

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