2019年3月21日(木)

メジャーリポート

フォローする

日本にもいた「バントの嫌いな監督」 日米野球比較4
スポーツライター 丹羽政善

(1/5ページ)
2011/2/1 7:00
共有
印刷
その他

1月下旬、長く投手コーチを歴任されたあと、1998年から横浜ベイスターズの監督に就任され、1年目にいきなりチームを38年ぶりの優勝に導いた権藤博氏を名古屋に訪ねた。

1998年の日本シリーズを制し、胴上げされる横浜の権藤監督(当時)

1998年の日本シリーズを制し、胴上げされる横浜の権藤監督(当時)

■横浜監督時代、犠打は年平均60台

これまで、外国人監督が指揮を執った場合、チーム犠打の数が日本人監督と比べて少ない、ということを紹介したが、権藤氏が横浜の監督を務めた98年~2000年の3年間、犠打の数は68、57、61個(年平均62個)だった。本人も、「平均で60台だった」と振り返る。

となると、当時も今も、シーズンのチーム犠打が100を超えることが珍しくない日本プロ野球界にあって、この数字はメジャー並みの少なさ(メジャーでは98年~2000年のチーム平均が54.84。90年代の平均は59.11)だったことになる。

その意図は何だったのか?――。権藤氏の考え方には、メジャーと共通するものがあった。

セ・リーグ各チームの犠打数
98年99年2000年3年間
合 計
横浜685761186
巨人8710196284
広島9110398292
阪神122108107337
中日129115125369
ヤクルト118139133390

■バントしてくれるとホッとする

権藤氏は「監督として、どうやって27個のアウトを取るかを考えた。(バントでアウトを1つ)くれるのであれば、ありがたい」と話す。

「僕は投手出身ですから、投手の立場になれば、(相手が)バントをしてくれるとホッとするわけですよ。『1つくれた、アウトをくれた』と思うわけなんですよ。(アウトの数が)3つと2つとでは、全然違う。逆に考えれば、攻撃しているときは27のアウトを取られないように考えるわけですから、(バントで)それを無駄に与えることはないということです」

データに加え、「相手にアウトを無駄に与える必要はない」という考え方は、大リーグの中でも「バント否定派」の根幹だ。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次へ
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする
田中は日本投手で最多となる4度目の開幕投手に決まった=共同共同

 米大リーグ、ヤンキースが9日(日本時間10日)、田中将大を2019年シーズンの開幕投手に指名したと発表した。メジャー6年目を迎えた田中にとって、2年ぶり4度目の栄誉。野茂英雄(ドジャースなど)を上回 …続き (3/11)

入団記者会見で笑顔を見せる、パドレスのマニー・マチャド内野手=共同共同

 フリーエージェント(FA)の目玉の一人、マニー・マチャド内野手が21日にパドレスと大型契約を結んだことが明らかになった。10年で総額3億ドル(約330億円)は、MLBのFA選手が結んだ契約としては史 …続き (2/25)

ヤンキースでの19シーズンで史上最多の652セーブをあげた(2013年9月)=APAP

 1月22日に今年の米野球殿堂入り選手が発表され、元ヤンキースのマリアノ・リベラ氏が資格1年目で選出された。史上最多の652セーブを挙げたリベラ氏の殿堂入りは、すべての関係者の予想通り。特筆すべきは4 …続き (1/28)

ハイライト・スポーツ

[PR]