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日本にもいた「バントの嫌いな監督」 日米野球比較4
スポーツライター 丹羽政善

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2011/2/1 7:00
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1月下旬、長く投手コーチを歴任されたあと、1998年から横浜ベイスターズの監督に就任され、1年目にいきなりチームを38年ぶりの優勝に導いた権藤博氏を名古屋に訪ねた。

1998年の日本シリーズを制し、胴上げされる横浜の権藤監督(当時)

1998年の日本シリーズを制し、胴上げされる横浜の権藤監督(当時)

■横浜監督時代、犠打は年平均60台

これまで、外国人監督が指揮を執った場合、チーム犠打の数が日本人監督と比べて少ない、ということを紹介したが、権藤氏が横浜の監督を務めた98年~2000年の3年間、犠打の数は68、57、61個(年平均62個)だった。本人も、「平均で60台だった」と振り返る。

となると、当時も今も、シーズンのチーム犠打が100を超えることが珍しくない日本プロ野球界にあって、この数字はメジャー並みの少なさ(メジャーでは98年~2000年のチーム平均が54.84。90年代の平均は59.11)だったことになる。

その意図は何だったのか?――。権藤氏の考え方には、メジャーと共通するものがあった。

セ・リーグ各チームの犠打数
98年99年2000年3年間
合 計
横浜685761186
巨人8710196284
広島9110398292
阪神122108107337
中日129115125369
ヤクルト118139133390

■バントしてくれるとホッとする

権藤氏は「監督として、どうやって27個のアウトを取るかを考えた。(バントでアウトを1つ)くれるのであれば、ありがたい」と話す。

「僕は投手出身ですから、投手の立場になれば、(相手が)バントをしてくれるとホッとするわけですよ。『1つくれた、アウトをくれた』と思うわけなんですよ。(アウトの数が)3つと2つとでは、全然違う。逆に考えれば、攻撃しているときは27のアウトを取られないように考えるわけですから、(バントで)それを無駄に与えることはないということです」

データに加え、「相手にアウトを無駄に与える必要はない」という考え方は、大リーグの中でも「バント否定派」の根幹だ。

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