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日本の野球でも「バントは損」か 日米野球比較3
スポーツライター 丹羽政善

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2011/1/17 7:00
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これまで過去2回のコラムで、大リーグでは犠牲バントをすると、その後に予想されるそのイニングの総得点(これを得点期待値と呼ぶ)が様々なケースで下がる、というデータを紹介してきた。

09年の日本シリーズでスクイズを決める日本ハムの森本

09年の日本シリーズでスクイズを決める日本ハムの森本

■日米でバントの頻度に倍近い差

そのために、大リーグではバントを戦術として用いることに消極的なチームがある、というのがここ10~20年の大リーグの一つの流れといっていい。

日本ではどうか。

まず、初回のコラムでも触れたが、東京学芸大学の及川研先生らの調査によれば、大リーグと日本のプロ野球とでは、バントの頻度において倍近い差があるとのことだ。

2005年の日本プロ野球公式戦(レギュラーシーズン全試合)のデータでは、チームによってばらつきがあるものの、セ・リーグの平均が0.64(1試合あたり)、パ・リーグの平均が0.55となっている(東京学芸大学紀要芸術・スポーツ科学系 58、P.124 2006)。

一方、同じ年のメジャーリーグでは、レギュラーシーズン全試合の平均が0.33。その内訳を計算してみると、ナ・リーグは0.436、ア・リーグは0.21だった。

■DH制を採らないリーグが…

パ・リーグよりもセ・リーグ、ア・リーグよりもナ・リーグの方がバントの数が多いのは、いずれも指名打者(DH)制を採用しておらず、投手が打席に立っていることと無関係ではないだろうが、この年、日本の12チームの中でバントの数が少なかった2チームの監督はいずれもアメリカ人(日本ハムのヒルマン監督とロッテのバレンタイン監督)。及川先生もそれを指摘しておられるが、これもまた、偶然とは言えそうもない。

本題に入るが、及川先生らが05年の日本プロ野球公式戦の前半432試合を分析した結果、「送りバントあり」の得点期待値はセ・リーグで0.84点、パ・リーグで0.98点。一方で、「送りバントなし」は、セ・リーグで0.97点、パ・リーグで1.16点(東京学芸大学紀要芸術・スポーツ科学系 58、P.125 2006)だった。

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