審判受難の時代…サッカーアジア杯で相次ぐ微妙な判定
サッカージャーナリスト 原田公樹

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2011/1/15 7:00
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いまカタールで行われているサッカーの2011年アジアカップで、「誤審では?」と重大な疑いを抱かれるような微妙な判定が相次いでいる。それも試合結果を左右するようなものの連続だ。

■「トリオシステム」を採用

今大会からアジア・サッカー連盟(AFC)は、国際サッカー連盟(FIFA)が導入し、過去2大会のワールドカップ(W杯)で効果を上げている「トリオシステム」を採用。常に同じ主審と2人の副審がチームを組み、慣れ親しんだ審判団で、よりよいジャッジを行おう、とするものだ。特に今大会は、この3人のレフェリーが同じ国籍で構成されている。

例えば昨年のW杯南アフリカ大会で日本の西村雄一・国際主審は、相樂亨・国際副審と鄭解相・国際副審(韓国)とで「東アジアチーム」を組んだ。

だが、今回は西村主審、相樂副審、名木利幸・国際副審の日本人チーム。各チームは自国リーグでも経験を積めるため、より正確で、巧みなゲームコントロールができると期待されていた。

この日本チームは開幕戦を担当。オフサイドで微妙な判定はあったが、全体的にはうまく試合を裁いた印象だ。

■中国-クウェート戦でも一発退場

ところが、その翌日、中国-クウェート戦で試合結果を左右するような微妙な判定があった。両チーム無得点だった前半、ウィリアム主審(オーストラリア)はクウェートのDFメサエド・ネダを一発退場にしたのだ。

ボールを競り合った際に中国のFW楊旭の股間を蹴った、という判断だったのだろう。だが、ビデオで見ると、当たった程度。イエローカードが適当だったが、楊旭が痛がって、ピッチ上でのた打ち回る"演技"をすっかり信用してしまったのだ。

しかも副審の目の前での出来事だったが、主審の正確なジャッジを助けることができなかった。

結果的に、10人になったクウェートを中国が圧倒し、2-0で勝利した。オーストラリア審判チームの判定で、一方に流れが大きく傾いてしまったのである。

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