未来面「世界を変えよう。 」

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世界の住環境を変えるために何が必要ですか
読者の提案 瀬戸欣哉・LIXILグループ社長編

(4/4ページ)
2017/9/25 2:00
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■本当の要望とは

谷口 実那(青山学院大学社会情報学部社会情報学科4年、23歳)

相手が求めているものを考える力こそが問われている。一例は日本で使われているトイレ。そのままではトイレが普及していない地域で売れず、機能を絞って価格を引き下げた製品が好まれることもあるだろう。住生活はそれぞれの地域の特性が大きく表れるため、日本文化を色濃く反映した製品では受け入れられない可能性もある。日本で人気があった商品をそのまま輸出するだけでは、世界の住環境を変えることはできない。相手が何を求めているのかを知ることが、世界の住生活を変える第一歩につながる。自分の思いを押し付けるのではなく、相手の立場に立って提案するのは簡単そうに見えても難しい。日本で提供される中華料理が日本人の好みに沿って改良されるように、現地の人々が求める要素を読み取り、柔軟に対応していくことが世界の住環境を快適にするために必要だ。

■家産家消

市地 福太郎(海陽学園海陽中等教育学校高校1年、15歳)

住宅を大きく変える方法は地産地消ならぬ、電気と熱の「家産家消」だ。電気については太陽光を活用して発電し、家庭で使う分をその家庭が作るようにする。発電できない夜間に対応するため、同時に蓄電設備を改良する必要がある。電気自動車が様々な形で普及することが予想され、家庭内で電気をまかなう手段への需要が大きいことは明らかだ。発電時に生じる廃熱も活用すべきだ。また、鉄やコンクリートが浴びる日光を蓄積するように建材を改良し、壁面や屋根にため込んだ熱で水や空気を暖めるようにする。逆に日差しが強い夏に熱を電気に転換してエネルギーを消費すれば、その分だけ家の中は涼しくなるかもしれない。この技術を確立して安価に利用できるようになれば、電気やガスが通っていない地域でも近代的で快適な生活が可能になる。家産家消に向けた努力は将来にとって有益だと確信している。

■浴室周りの一工夫

吉田 藍(海陽学園海陽中等教育学校中学2年、14歳)

世界の住環境をより良く変えるため、私は浴室に注目する。取り組むべき課題の一つは、高齢者が入浴中に死亡する事故の防止だ。脱衣所と浴室に極端な温度差があると、血圧の変化で体調が急速に悪化する「ヒートショック」が起こりやすくなる。その対策には脱衣所の温度や湿度を上げ、浴室と環境をそろえることが有効だ。長時間の入浴も死亡事故につながることが多い。センサーを活用し、入浴時間が長い場合にアラームなどで警告するシステムがあれば事故防止につながる。安全な仕組みを構築すると同時に、心地よく入浴できる工夫も重要になる。専用の機械が人間の体温をサーモグラフィーで感知し、湯船を最も快適な温度に自動調節する。死亡事故を防ぐ安全設備を構築すると同時に、快適性にも目配りする。その両方に対応したシステムは、世界の人々の住環境の改善につながるだろう。

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