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試合終盤ならバントすべきか 日米野球比較(2)
スポーツライター 丹羽政善

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2010/12/20 7:00
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前回のコラムでは、犠牲バントをする場合と、しない場合とを比べると、得点期待値において、バントをしない方が高い値が得られるところまで紹介した。

3つの時代のデータを比べたが、いずれのケースでも同様の結果だった。

しかし、1点を争う試合展開であったり、同点の終盤で「どうしても1点が欲しい」といった場合に、バントという戦術は効果的か、それとも非効率的なのか。

つまり試合状況によって、バントの持つ意味が変わってくるのだろうか――。それが今回のテーマである。

状況別得点確率
(相手投手・チームの平均失点が5点の場合)
走者一塁走者二塁走者三塁





0点1点2点3点
070.20%15.70%7.50%3.60%
055.70%17.90%13.20%6.90%
158.60%23.70%9.90%4.60%
035.30%22.00%16.20%13.10%
130.20%28.50%22.40%9.90%

注)○は、走者がそこにいることを示している。

■1点でいいのなら、バントした方が確率高く

「The Book」では、現在の状態から未来の状態が決定されるという「マルコフ連鎖」を用いてシチュエーションごとの得点確率を紹介している。その一部を紹介すると、表のようになる。

この表を見れば分かるのだが、相手投手・チームの1試合平均失点を5点前後と仮定した場合、無死一塁から1点を取るケースは17.9%であるのに対し、1死二塁では23.7%となる。

つまり、「1点だけ」でいいのならば、犠牲バントという選択肢をとった方が、点を取る確率は高くなる。

これは、相手投手・チームの1試合平均失点が3.2点の場合(これは相手のマウンドにエース級、もしくは抑え投手がいることが想定されている)も同様で、無死一塁から1点をとる確率が18.1%であるのに対し、1死二塁の場合は24.0%となっている。

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