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レスターでレギュラー奪取 "阿部流"英サッカー適応術
サッカージャーナリスト 原田公樹

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2010/11/13 7:00
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実を言うと、2カ月半前に「アベちゃん」がイングランドへやってきたとき、「相当苦労するだろう」「レギュラーをとるのは難しい」と踏んでいた。なんせ29歳(9月生まれなので、移籍が正式決定したときは28歳だったが……)。英語を覚え、地方都市の生活になじみ、肉体重視のイングランドサッカーで先発の座を奪う。これまで日本から欧州へ移籍してきたきた選手を何人も見てきた私からすれば、それはとても困難な挑戦に見えた。

2部だからといって簡単ではない

「若ければ若いほど海外への適応力は高い」と思っていたからだ。ところが、彼なりのやり方で、見事にレギュラーを獲得した。

阿部勇樹。いわずと知れた日本代表のMFである。今年8月、浦和レッズからイングランド・チャンピオンシップ(2部リーグ)のレスターへ移籍した。

2部だからプレミアリーグより簡単か、というと、むしろ逆だ。プレミアリーグはレベルも高いが、外国人監督の下で、外国人選手も多いため、スタイルは多種多様。このため日本人が順応できなくはない。実際、稲本潤一(現川崎)が苦労しながらも、2つのクラブでレギュラーを獲得した例がある。

Jリーグと対極のサッカー

だが、2部リーグは英国人、アイルランド人が主体だから、肉体を激しくぶつけ合い、バックパスでボールを支配することより、一か八かの縦パスを好む。ゴール前へボールを蹴り込むイングランドの伝統的な「キックアンドラッシュ」は減っているが、激しくて展開が速いスタイルは変わらない。

技術、戦術、組織重視で、選手同士が激しくボールを奪い合うと、すぐに主審が笛を吹いてファウルをとるJリーグとは対極にあるサッカーなのだ。

だから阿部も最初は相当苦労した。ボールを止めたり蹴ったりする技術、試合を読む戦術眼は、チーム内でトップクラスなのだが、チームメートとリズムが合わないからだ。

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