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バース、研究熱心と高い順応性で阪神最強の助っ人に
スポーツライター 浜田昭八

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2010/11/7 7:00
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シーズン最多214安打の新記録をマークした阪神、マートンの日本球界への適応能力の高さ、研究熱心な姿勢が注目された。しかし、その点に関しては1985年、86年に連続して3冠王になった元阪神のランディ・バースは負けていない。

キャンプでの評判は散々

83年に高知・安芸キャンプに初参加したときの評判は散々だった。前評判はパワー・ヒッターだったが、パワーもうまみも感じられなかった。同じときに外野手ストローターが入団したが、「実力はこちらが上」と首脳陣も解説者も見た。

ところが、ストローターは28試合に出ただけで6月に解雇された。大リーグ時代の打撃スタイルをかたくなに守り、周囲のアドバイスにも耳を貸さなかった。

これに対してバースは「ベースボールと野球」の微妙な違いを自らの目で確かめ、対策を立てた。

ボール球の誘いに乗らず

外国人勢の"早打ち"をかわすため、日本のバッテリーは初球にボールで誘うことが多い。投手不利のカウントでも変化球をどんどん投げ込む。力勝負に慣れた外国人はきめ細かい配球に惑わされ、調子を崩した。

だが、バースはすぐにこの日本式配球を把握して、簡単には誘いに乗らなかった。

阪神の本拠地・甲子園球場は右翼から左翼へ向けて吹く浜風が強く、バースら左の長距離砲にとって不利。それを知ると"浜風に乗せる"左翼方向への打球を飛ばすことも心掛けた。

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