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張本勲、日本球界唯一の3000本安打達成の"暴れん坊"
スポーツライター 浜田昭八

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2010/10/9 7:00
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張本勲は広角打法で右へ左へと自在に安打を打ち分けた球史に残る大打者だった。23年に及ぶ現役生活で9監督、2代理監督の下でプレーした。たまたまそうなっただけだが、そのほとんどの指揮官も高名な大打者だった。

神主打法の岩本義行にはじまり、青バット大下弘、「月に向かって打て」で知られた元首位打者の飯島滋弥、ともに元首位打者の松木謙治郎、田宮謙次郎、さらに怪童・中西太、ミスターベースボール長嶋茂雄、打撃の職人・山内一弘……。

打撃に関しては自説を曲げず

先人から多くを学んだが、こと打撃に関しては絶対に自説を曲げなかった。日本プロ野球史上ただ一人、3000本安打をマークした自信は揺るがない。自分流を貫く姿勢は、若いころから保ち続けた。

ボールを呼び込んで鋭く振った。選球眼がよくて、ミートする技術は抜群。相手投手によって構えを微妙に変えるなど、よく研究もしていた。弁が立ち、年長者や日米野球で来日した大リーガーと打撃論を戦わせても、一歩も譲らなかった。

62年にMVPに

浪商から東映入りした1959年に、早くも4番に抜てきされて新人王。3年目の61年には打率3割3分6厘で21歳の若さで首位打者、チームが日本一になった入団4年目の62年には最優秀選手(MVP)に選ばれた。

チーム内に自分より好成績を残す打者はおらず、自信の塊になったのも無理はない。"暴れん坊"と呼ばれた当時の東映でも、ひときわ目立った。

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