死闘120分 日本、ベスト8に足りなかったもの (解説者の目)
法政大体育会サッカー部監督 水沼貴史

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2010/6/30 7:21
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ルーズボールもさらわれた

ボールを奪ってから攻めへの切り替えの速さ、1、2人で攻め上がってもフィニッシュ(シュート)まで持ち込める力、パスの精度……。日本は守備では頑張って耐えていたが、攻撃面では世界のトップチームと比べるとまだまだ足りない。

延長前半、FKを放つ本田=写真 今井拓也 

延長前半、FKを放つ本田=写真 今井拓也 

また、日本はルーズボールをほとんどパラグアイにさらわれていた。パラグアイはさすがにブラジル、アルゼンチンといった強豪と南米で普段からもまれているだけあって球際に強い。したたかなゲーム運びに加え、そうしたところもも見習うべき点だ。

PK戦は時の運。勝つチャンスが本当にあったと思うが、一歩及ばなかったのは、サッカーの神様が「今のチームではまだまだベスト8には早いよ」と言っているような気がする。

国内リーグがより高いレベルに

素晴らしい才能をピッチで披露し、今後、欧州のクラブチームなどからオファーが届く選手も何人かいるのではないか。ただ、W杯に出場した選手、しなかった選手を含めて今回のW杯での戦いを見て何を感じ、今後のJリーグでのプレーに生かしていくかが次へのステップになる。国内のリーグがより高いレベルになっていかないと、日本のサッカーは進化しない。

ワールドカップでの「ベスト8」という大きな目標は残った。4年後のブラジル大会を視野に入れ、日本は一つ一つ課題をクリアしていってほしい。

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みずぬま・たかし 1960年5月28日生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。浦和南高で1年のときに全国高校選手権優勝。法政大を経て、日産自動車入社。日本リーグに161試合出場して計33得点。1986-87年シーズンにアシスト王となる。日本代表としては90年イタリア大会予選の主将としてチームをけん引するなど国際Aマッチ32試合に出場して計7得点。Jリーグでも42試合に出場して計5得点。引退後、06年から2シーズンにわたって横浜Mのコーチ・監督として選手の指導・育成に携わる一方、解説者などでも活躍。

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