2017年12月14日(木)

未来面「革新力 」

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「リフォーム」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

豊かな暮らしのために、いまの住まいをどう変えますか?
読者の提案 瀬戸欣哉・LIXILグループ社長編

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2016/11/28 2:00
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■階段の上り下り、電動の介助装置

川口 英信(自営業、48歳)

 足腰が弱まり、自宅にエレベーターを付ける人がいるが、設置スペースや予算の関係で利用者は限られる。階段を踏み外して転倒し、頭を打つことで急激に認知症が進んだというケースも多いそうだ。自宅の階段の手すりに簡単に設置でき、階段の上り下りを介助してくれる電動の介添え装置があればどうだろうか。階段を上るとき、レバーをつかめばライトで足元を照らしつつ、ほどよい速度で2階まで引っ張ってくれ、下りるときは転倒を防ぐ支えになる。これなら特別なスペースは必要なく、比較的安価で簡易に施工できると思う。

■体と心のためのバリアフリー

羽田 桃子(中京大学総合政策学部2年、20歳)

 現在の日本では様々なアイデアが盛り込まれたバリアフリーがたくさんある。しかし、どれを見ても見た目が冷たいように感じる。介護される人は不安な気持ちで生活を日々送っていると思う。もっとバリアフリーの設備に温かみを持たせ、不安な気持ちが少しでも安らぐようにする工夫が必要だ。木を使った設備にしたり、イラストを入れたりすれば介護される人に安心感を与えることができると思う。介護する人や近くを通りかかった人にとっても心温まる空間になる。介護される人の不自由な体を助け、楽にすることはもちろんだが、体だけではなく、心への介護にもつながると思う。体と心の全てのバリアフリーを目指すことが必要だ。

■家族と家の健康を両立させるために

有田 裕一(団体職員、53歳)

 私が住まいに期待することは家族と家が長く健康でいられると同時にプライバシーが適切に守られていることだ。あらゆるモノがネットでつながる「IoT」で勝手に接続し、自分たちの健康状況が外部にチェックされたり、見守られたりすることは豊かな暮らしではないと思う。自分の健康状態は自分でチェックしたいし、そのための仕組みを家が持つことは同時に家自体のメンテナンスにも役立てられるのではないだろうか。例えば家のなかで移動する距離や速度を定期的に見ることによって自分の体調変化に気づき、医療機関を受診したり、老化予防のトレーニングを始めたりすることを自分で判断したい。この仕組みで家の外壁や内部の劣化状況もいち早く気づくことが可能だ。早めに適切なリフォームを繰り返すことによって家も長く快適に維持することができるのではないか。自分と家の健康に関する必要最低限の情報を自分で入手して早めに短時間で手が打てることが豊かな暮らしへの一歩だと思う。

■快適さや健康促進、気付かずに実現

中 郁彰(会社員、33歳)

 ガラスより軽く、強度もある素材を使った窓で、冬は外気温を感知して太陽光を取り入れるため透明になり、夏は逆に反射性の高い鏡のようになることで電気代の消費を抑え、エコ生活を実現する。戸建ての家のなかが夜まで暑いのは壁や屋根が暖められてしまうからだ。屋根や壁の上に日射を遮断する新たな壁や屋根を取り付けることで睡眠時の快適度はアップする。居住スペースには歩くだけで血行がよくなったり、ダイエット効果があったりするフローリングなどの床材があるとよい。入るだけで耳には聞き取れない周波数の音が流れ、自律神経を整えてくれてリラックス効果のあるお風呂や、湿度を自動で調整して不快指数を下げてくれる玄関や窓があれば健康も促進される。こうしたことを住んでいる人が気が付かないレベルで提供してくれるのが豊かな暮らしを実現する住まいだと考えている。

■タテの空間

守本 蒼生(海陽学園海陽中等教育学校高校2年、16歳)

 収納スペースは衣類や物を保管するために、家になくてはならないものだが、場所を取るため邪魔な存在であるとも言える。収納スペースをどう配置するか。これは空間をうまく利用する上で重要なことだ。しかし日本の家は敷地面積が狭く、リフォームをするにしても収納スペースを移動させるのは簡単ではない。そこで私は「タテの空間」に注目した。玄関や廊下、洗面所など使う頻度が少ない場所の天井に50センチメートルほどの空間を作る。そこに収納スペースを格納し、使いたい時はスイッチ一つで天井から降りてくるという仕組みだ。高い所に置いた物が取りにくいという従来の問題も解消される。また、家が広くなるので手すりを設置したり通路を広くしたり、高齢者に優しい家づくりが容易になる。タテの空間をうまく活用することで世代を問わず住みやすい家が造れるのではないか。

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