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衝撃のTKO負け 王者・長谷川はなぜ敗れたか

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2010/5/6 7:00
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衝撃のTKO負けだった。4月30日、東京・日本武道館で行われた世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチ。11度目の防衛戦に臨んだ長谷川穂積(真正)はフェルナンド・モンティエル(メキシコ)との王者対決でキャリア初のKO負けを喫し、5年間守ってきたベルトを失った。ボクシングファンの大喝采を浴びた注目の一戦を改めて振り返ってみると……。

モンティエルの破壊力

WBCバンタム級タイトル戦で4回、長谷川(右)を攻めるモンティエル(4月30日、日本武道館)

WBCバンタム級タイトル戦で4回、長谷川(右)を攻めるモンティエル(4月30日、日本武道館)

試合翌日にエピローグがあった。昼過ぎのホテルロビーで、所属ジムの山下正人会長が驚きの事実を明かした。「右のアゴの骨が折れていた。神戸に戻ってから手術を受ける」。そういえば前日の控室。敗者は「1回にもらった左フックで奥歯がグラグラする」と痛みを訴えていた。

1回? 思い当たる場面がなく、テレビ映像を見返してみた。1分過ぎに長谷川の左ボディーストレートに合わせてきた左フックか、それとも角度を変えてダブルで突き上げてきたときの2発目か。どちらもクリーンヒットは許していない。それでも、長谷川のアゴを砕いたモンティエルの破壊力は半端ではなかった。事実、その強打は十数分後に試合を終わらせたのである。

紛れもない統一戦

日本で26年ぶりに実現したチャンピオン対決は、長谷川の防衛戦としてはかつてない注目を集めた。5連続KO中で急上昇している評価のせいもあったが、最大の理由は挑戦者にあった。

ライバル団体である世界ボクシング機構(WBO)王者にして3階級制覇者。極東のリングまで遠征してきたのが信じられないほど、知名度のある選手である。対戦交渉を粘り強くまとめた本田明彦プロモーターは、モンティエルのファイトマネーについて「(元世界ヘビー級王者の)マイク・タイソンを除けば日本に呼んだ世界王者で過去最高額」と明かす。

日本ボクシングコミッションは、タイトルの権威を守るためにWBCとWBA(世界ボクシング協会)しか認めていない。試合は長谷川のWBC王座にモンティエルが挑戦する形で実現したが、紛れもない2人の王者による統一戦だった。

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