CANBAS、通期の予想を発表 最終損益が8億7200万円の赤字(前期は5億3100万円の赤字)
キャンバスは1日、2022年6月期の最終損益が8億7200万円の赤字(前期は5億3100万円の赤字)になる見通しだと発表した。同社はこれまで、今通期の税引き利益予想を発表していなかった。営業損益が8億6000万円の赤字(前期は5億4700万円の赤字)、経常損益が8億7100万円の赤字(前期は5億5500万円の赤字)となる見通し。
CANBASは自社独特の創薬アプローチを活かした抗癌剤の基礎研究および臨床開発に取り組むベンチャー企業。新たに発表した業績予想について、同社の説明は以下の通り。
事業収益は、提携契約等の締結に至った場合やマイルストーンが達成された場合に当該収入の及ぼす影響が大きく事前の合理的予測が困難なことから、業績予想を非開示としている。2022年6月期においては、CBS9106提携に基づき2021年6月期まで受領していた技術アドバイザリーフィーの期間が終了した(ライセンス契約は有効に継続し、開発も継続されている)一方で、同化合物の開発進捗に伴い発生する可能性のあるマイルストーン収入の実現には至らなかった。臨床第2相試験段階にある化合物CBP501をはじめとする各開発パイプラインについて製薬企業等との提携による収益の獲得も図ったが、2022年6月期中の実現には至らなかった。事業費用は、推進中のCBP501臨床第2相試験の進捗による影響が大きく事前の合理的予測が困難なことから、業績予想を非開示としている。2022年6月期においては、第4四半期(2022年4月〜6月)にCBP501臨床第2相試験ステージ1の被験者登録が当初の予測を上回るペースで進捗し、2023年6月期の発生を見込んでいた臨床開発費の一部が2022年6月期中に発生したことにより、研究開発費が増加した。現時点の事業費用見通し8億6000万円(前期実績6億5600万円に対し2億400万円増)のうち、臨床開発費は4億5300万円(前期実績2億6000万円に対し1億9300万円増)を見込んでいる。基礎研究費(前期実績1億7000万円)・販売費及び一般管理費(2億2600万円)に関しては、前期とほぼ同額からやや微増にとどまる見通しである。
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