電気興、通期の最終損益予想を下方修正 8億5000万円の赤字から17億円の赤字に
電気興業は24日、2023年3月期の最終損益が17億円の赤字(前期は7億500万円の黒字)になる見通しだと発表した。従来予想の8億5000万円の赤字から下方修正した。営業損益は18億円の赤字(前期は5300万円の黒字、従来予想は14億円の赤字)、経常損益は15億円の赤字(前期は4億4800万円の黒字、従来予想は11億円の赤字)と、それぞれ予想を引き下げた。一方、売上高は前期比5.8%減の320億円と、従来予想を据え置いた。
電気興は携帯電話基地局向けをはじめとする各種アンテナ、鉄塔などの製作を主力に、高周波誘導加熱装置の製造・販売を手掛ける。業績修正の理由について、同社の説明は以下の通り。
2023年2月10日の「業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表しているとおり、移動通信関連分野において第4四半期会計期間に見込んでいた売上高が、顧客の設備投資計画の見直しによる需要の停滞や先送りが継続することにより減収が見込まれることなどを受け、棚卸資産の評価について見直しを行い、下記補足資料に記載にある海外グループ会社の組織再編(事業譲渡、解散)をふまえ、当該会社の在庫の評価について見直しを行った結果、棚卸資産の評価減により営業利益で4億円の減益となる見通しである。親会社株主に帰属する純利益については、営業利益の減益要因に加え、高周波関連事業における熱処理受託加工を営むグループ会社が保有する固定資産の一部について減損損失が2億円、海外グループ会社の組織再編(事業譲渡、解散)により、当該会社の事業整理に伴う損失で2億円などの特別損失が見込まれることから減益となる見通しである。DKKシノタイエンジニアリング株式会社の解散により、タイにおける通信鉄塔需要の減少に伴う不採算事業からの撤退をする。DKK MANUFACTURING (THAILAND) CO.,LTD.の高周波関連事業をDKK(THAILAND) CO.,LTD.に事業譲渡を行い、DKK MANUFACTURING (THAILAND) CO.,LTD.を解散する。再編によって、電気通信関連事業におけるアンテナ製造拠点の整備による収益力の向上及び高周波関連事業における事業の集中、競争力の向上等を図る。本組織再編については、当該子会社における株主総会による決議のうえ2023年度中に実施する予定である。
企業がネット上に開示した決算発表資料から業績データやポイントを人工知能(AI)技術を使って自動で文章を作成しました。詳しくはこちらをご覧ください