マルマエ、通期の税引き利益予想を上方修正 12億4500万円から16億6700万円に
マルマエは15日、2022年8月期の税引き利益が前期比84.8%増の16億6700万円になる見通しだと発表した。従来予想の12億4500万円(前期比38%増)から上方修正した。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスの16億8300万円を1%下回った。営業利益は前期比90.6%増の23億円(従来予想は前期比49.1%増の18億円)、経常利益は同90.5%増の22億8600万円(従来予想は同48.3%増の17億8000万円)、売上高は同54.6%増の83億円(従来予想は同34.1%増の72億円)と、それぞれ予想を引き上げた。QUICKコンセンサスは営業利益が24億円、経常利益は23億8000万円、売上高は82億円だった。
マルマエは半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)等の製造装置に使用される真空チャンバー(真空の環境を作る容器)や電極等の真空部品の製造を行う。業績修正の理由について、同社の説明は以下の通り。
2022年8月期の売上高について、半導体分野では、顧客メーカーの部材不足による生産低下の影響が限定的で不透明感が後退したことと、高水準な受注残高から、好調な出荷検収が継続する見通しとなった。FPD分野でもシェア拡大による受注増加で売上高が増加する見通しとなった。その他の分野でも太陽電池向けの売上高が増加する見通しとなった。分野別売上高については、半導体分野60.6億円、FPD分野15億円、その他の分野及びその他売上7.4億円を見込んでいる。損益面については、受注が生産能力を超過する分に外注費の増加を見込んでいるが、売上高が拡大したことと、それに伴う工場稼働率の向上による製造原価率の低減もあり、営業利益は改善する見込みとなった。営業利益の改善により経常利益や純利益も増加することとなった。
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