富士経済、調味料・調味食品の市場調査結果を発表
発表日:2022年03月25日


調味料、調味食品の市場を調査
—2021年見込(2020年比)/2026年予測(2020年比)—
●レトルトカレー市場 932億円(2.8%増)/1,045億円(15.2%増)
有名店監修、グランプリ受賞店のカレーなど高価格帯商品が好調。2024年には1,000億円突破
●レモン果汁(市販用)市場 93億円(8.1%増)/118億円(37.2%増)
お酒や飲料の割材などで若年層の需要も獲得しており、安定した伸びが続く
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 清口 正夫)は、家庭での調理機会の増加と調理疲れなどから再び簡便性の高い商品の需要が高まっている調味料、調味食品の国内市場を調査した。その結果を「2022年 食品マーケティング便覧 No.5( https://www.fuji-keizai.co.jp/report/detail.html?code=162107805)」にまとめた。「2022年 食品マーケティング便覧」では、27カテゴリー408品目の加工食品市場を6回に分けて調査・分析する。
<注目市場>
●レトルトカレー
※添付の関連資料を参照
レトルトパウチ包装の調理済みカレーを対象とする。
湯煎や電子レンジでの加熱など温めるだけで食べられることから、簡便性や個食ニーズの高まりにより、インスタントカレーから需要がシフトしている。味覚面での品質アップ、価格志向ユーザー向けの低価格帯商品や品質にこだわった高価格帯商品の投入など、ユーザーニーズに沿った商品展開により、市場は拡大が続いており、2017年にはインスタントカレーの市場規模を上回った。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による外食の落ち込みにより業務用は苦戦したが、休校やテレワークの増加で内食需要が高まり、簡便性と備蓄性の高さから市販用が好調で市場が拡大した。2021年は業務用が回復に向かっていることに加え、市販用は外食や旅行の自粛により家庭でも外食店のメニューを味わえる有名店監修やグランプリ受賞店のカレーなど高価格帯商品が好調なことから、引き続き市場は拡大するとみられる。
今後も市販用を中心にインスタントカレーからの需要シフトが進み、2024年には市場が1,000億円を突破すると予測される。
●メニュー専用合せ調味食品
※添付の関連資料を参照
肉や野菜を加えるだけで麻婆豆腐、青椒肉絲、回鍋肉などのメニューを簡単に作れるドライの調味食品を対象とする。
共働き世帯の増加と若年層の調理離れなどから簡便・時短ニーズを取り込んでおり、中華メニュー以外に和風、洋風、アジアンメニューの商品化が行われたことでユーザー層が広がった。
2020年は、家庭内調理需要が増加し、市場は拡大した。2021年は、和風メニューでは基礎調味料で調理していた層の調理疲れによるシフトがみられるほか、メニューバリエーションの豊富さからアジアンメニューも伸びている。
定番商品や本格志向の商品、レンジ対応商品など商品の多様化が進んでいる。また、少人数世帯向けの商品展開も行われており、商品投入が活発化することで今後も市場の拡大が期待される。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
●レトルトカレー
https://release.nikkei.co.jp/attach/629193/01_202203251735.JPG
●メニュー専用合せ調味食品
https://release.nikkei.co.jp/attach/629193/02_202203251735.JPG
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/629193/03_202203251735.pdf
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