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パナソニックHD、EV電池新工場を決定 6000億円投資

パナソニックホールディングス(HD)は31日、米カンザス州デソトに車載電池の新工場を建設することを正式決定し、2024年度から量産を始めると発表した。投資額は約40億ドル(約6000億円)で、当初の生産能力は年30ギガ(ギガは10億)ワット時。米テスラの電気自動車(EV)向けに供給を目指すもようだ。

米国のEV電池工場はネバダ州でテスラと共同運営する「ギガファクトリー1」に続き2カ所目。ネバダは生産能力が年39ギガワット時で、カンザスも最終的には同規模になる見通し。

事業主体は子会社のパナソニックエナジーで、22年11月から新工場の建設を始める。まず従来型の円筒型電池「2170」を生産する見通し。

パナソニックエナジーは大容量の新型電池「4680」を和歌山工場(和歌山県紀の川市)で試作している。カンザスの新工場は新型電池を生産すると見られていたが、車載電池の需要が逼迫しており従来品の供給を優先する必要があると判断したもよう。

カンザスの新工場は「テスラからの出資は求めず自社で維持する」(関係者)方針だ。将来的にはテスラ以外の顧客も取り込む考え。

調査会社の富士経済(東京・中央)の予測によると、30年にEVの世界市場は21年比7.4倍の3485万台に拡大する。米バイデン政権はEV電池の供給網を米国内で構築する考えで、電池や材料メーカーに投資を呼びかけている。米ゼネラル・モーターズ(GM)なども韓国の化学大手と組み、米国内に複数のEV電池工場を建設する。

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